2019.11.12
デジタルゲーム学科「社会プロジェクト実習」が四條畷神社でポスターセッションを開催しました
南北朝時代の武将・楠正行(くすのきまさつら)を主祭神とする四條畷神社で11月10日(日)、本学総合情報学部デジタルゲーム学科の社会プロジェクト実習授業木子班がポスター発表を行いました。
地元住民から「楠公(なんこう)さん」と親しまれている同神社には、朝から七五三詣りの参拝客ら大勢の市民が訪れ、境内にずらりと並んだポスターに見入っていました。
当日は、参拝客らを前に同神社の米村昌彦宮司が「正行を『まさつら』と読むことを知らない人も多い中、若い人の力で正行という人物や四條畷の歴史を後世に伝えていただきたいです」と挨拶しました。
本学でも講義や校外学習を担当された「四條畷楠正行の会」の扇谷昭会長は「私たち市民にとって誇り高い武将である正行の偉業や素晴らしい人間性を、学生さんの新鮮なアイデアをお借りして、多くの方々に知っていただくことができて嬉しい。作成していただいたポスターは当会で大切に保存し、今後はイベントなどで使わせていただきます」と話されていました。
同学部の木子香准教授が指導するプロジェクトチームは、正行の顕彰・伝承活動に取り組む市民団体「四條畷楠正行の会」の依頼を受けて、2年前から絵本制作やカルタ制作及びカルタ大会の開催などを実践してきました。今年も4月から講義や学外での実習を通してポスターの制作を進めてきました。
木子班の学生たち(15人)は30枚のポスターを制作しました。慈愛に満ちた武将・正行のエピソードを紹介したり、生き様などを印象的なキャッチコピーで表現しました。普段はデジタルツールを駆使して情報を発信していますが、この日はアナログな創作物であるポスター展示発表を通して市民とコミュニケーションを図るなど、デジタルにはない「ライブ感」を楽しんでいる様子でした。
ポスター兼カレンダーを制作した同学科3年の島本翔平さんは「最初は楠正行のことを知りませんでしたが、学んでいくうちに深い博愛の精神に感銘を受けました」と振り返っていました。
木子准教授は「学生に一つのテーマを色々なメディアで展開できることを学んでもらいました。また、自分たちで作ったものを学外の大勢の人にプレゼンテーションすることは学生にとって貴重な体験になります。自分の思いを自分の言葉で、相手目線に立って伝えるという能力を鍛えることも教育目標の一つです」と話していました。
同チームは楠正行の父・正成(まさしげ)を祭る神戸市の湊川神社でも今月17日、同様のセッションを開催する予定です。