11月4日(金)と11月10日(木)、環境科学科 中田研究室(中田亮生教授)が三河湖(愛知県豊田市)で水質保全設備(空気揚水筒)の性能評価実験を行いました。
この実験は、株式会社丸島アクアシステムとの共同研究の一環として、かつ4年生の卒業研究、3年生のプレゼミナールの授業として実施されたものです。
空気揚水筒は、地上から圧縮機によって送られた空気の浮力を使って、湖底の水を水面まで引き上げ、湖水の保全に必要な循環をつくる設備です。三河湖の空気揚水筒には、旧型の間欠式と新型の連続式の2種類があり、本研究の目的は、それぞれの形式の揚水量を現地実測し、その性能を評価、比較することです。本研究には中田研究室から学生6人が参加しています。
11月4日と10日の2日間で、間欠式揚水筒と連続式揚水筒それぞれ1台ずつを対象とし、装置内外の流速分布や水質分布を計測。揚水筒近傍の水面から深度約1m程度まで、約5mまでの流速分布をそれぞれ計測しました。また、株式会社丸島アクアシステムの社員の方々にもご協力いただき、深度約30mの湖底での筒内流速も計測しました。
学生たちは事前のリハーサル通りに実験作業を完了することができ、学内では得られない貴重な経験になりました。