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2025.10.15

世界最大級のゲームイベント「東京ゲームショウ2025」に本学がブース出展

9月25日(木)から28日(日)までの4日間、幕張メッセ(千葉市)で開催された世界最大級のゲームイベント「東京ゲームショウ2025」に、本学がブース出展しました。

「東京ゲームショウ」は1996年の初開催以来、今年で29回目を迎え、47の国と地域から1,136の企業・団体が出展。総来場者数は26万3,101人を数える、世界有数の規模を誇るゲームイベントです。本学は今年で16回目の出展となりました。2003年に日本で初めて「ゲーム」を冠した「デジタルゲーム学科」を開設して以来、これまでの教育成果を発信する場として継続的に参加しています。

 

展示ブースのデザインは建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻のプロジェクトで制作

ゲームの最小単位であるピクセル(画素)から着想を得て、照明や装飾を立方体で構成し、デジタルとリアルの境界を曖昧にすることで、来場者がゲームの世界に没入できる空間を設計しました。天井に吊るしたワイヤーでキューブを上下に動かす仕組みもプログラミングで実現。さらに、3D設計ソフトを駆使してプレイしやすい配置や回遊性のある動線を考慮し、照明の角度まで徹底的に作り込み、ゲームの魅力を最大限に引き出す展示空間を完成させました。

審査を経て選出された7作品を出展

今回は学内での書類審査・中間審査・最終プレゼン審査を経て選ばれた7作品を展示。さらに、東映株式会社ツークン研究所との産学連携作品や、メタバースプラットフォーム「cluster」で制作したゲームも登場しました。学生たちは来場した一般の方々はもちろん、国内外のゲームメーカーの開発者にも作品の魅力や制作エピソードを積極的に紹介し、活発な交流を行っていました。4日間で3,000名に迫る来場者が本学ブースを訪れ、多くの関心を集めました。

 

出展作品の一部をご紹介

■ 『Key Typer』

国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit the 13th」にも出展されたアクションタイピングゲーム。入力した言葉でギミックが発動し、たとえば「重力反転」とタイプするとステージ内の重力が変化するなど、入力とゲーム進行が直結しています。BitSummitでの試遊を経て難易度やステージ構成を改良し、海外プレイヤーにも高評価を得たユニバーサルな作品です。

株式会社コナミデジタルエンタテインメント主催「Indie Games Contest 学生選手権2025」で優秀賞を獲得し、同社ブースでも展示されました。

制作した熊谷悠人さん(総合情報学部デジタルゲーム学科2年)は、「受賞できて嬉しい! 高校生の頃は友達を笑顔にするためにゲームを作っていたが、世界規模の場で評価されて大きな自信になった。」と語っています。

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■ 『DisPlay』

かつてアナログテレビを叩いて直していた文化から着想を得た作品。プレイヤーはテレビの中のモンスター「ノイズん」を倒すため、筐体を叩いてシャーマン「なおすん」を呼び覚まし戦います。コントローラーやキーボードを使わず、モニターを実際に叩くという斬新な操作方法が特徴で、身近な文化をゲームに昇華させたユニークな発想と体感的な遊び方が魅力です。

「ノイズん」の動きを担当した長谷井彩翔さん(総合情報学部デジタルゲーム学科3年)は、「ワープする動きの制御が難しく、きれいに表現するために工夫した。多くを学び、出展を通じて大きく成長できた」と振り返りました。

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■『にゃんだフル★コインラッシュ』

メタバースプラットフォーム「cluster」で制作したマルチプレイゲーム。ネコがコインを集める内容で、舞台は本学四條畷キャンパスの中庭。実際にキャンパスをスキャンして制作しました。ディレクターを務めた沖秀哉さん(総合情報学部ゲーム&メディア学科2年)は、「ネコ目線で楽しめるように、人型の骨組みをネコの形に変えました。ネコのビジュアルも自分たちで制作し、こだわりを込めました」と語っています。

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■『電ツークンプロジェクト』

東映株式会社ツークン研究所との産学連携による「電ツークンプロジェクト Web CM」を題材に、アンリアルエンジンを使用してアクションシーンを歩き回れる作品を制作しました。展示作品の制作を担当した菊地耀さん(総合情報学部デジタルゲーム学科4年)は、「詳しい人が周囲にいなかったため、自分で探して学びながら挑戦した。研究所のデータを惜しみなく使わせてもらい、クオリティの高いWeb CMが完成して自信につながった」と語りました。

▶「電ツークンプロジェクト Web CM」はこちら

外部ブースでも本学学生作品が出展

東京ゲームショウ・インディーゲームコーナーのIGDA日本ブースにて『Rescue Sprinters』が出展されました。本作は2人プレイのパーティーゲームで、消防車に乗って燃えている列車から人々を救出するという内容です。「BitSummit the 13th」にも出展されており、その際に課題となったUIを改良したことで、今回の出展につながりました。プランナーとグラフィックを務めた和田 昊大さん(総合情報学部デジタルゲーム学科2年)は「様々な来場者に試遊いただいたことも非常に良い経験となりましたが、海外を含めた同世代のクリエイター達と交流ができた点も大きな学びとなりました」と話しました。

▶詳しくはこちら

学生たちは「東京ゲームショウ2025」を通じて、自身の作品を世界中のプレイヤーや開発者に届けると同時に、制作への自信や新しい目標を得ることができました。20年以上にわたりゲーム教育・研究を牽引してきた本学の取り組みは、次世代クリエイターの挑戦を支え続けています。

■出展作品一覧

長谷 俊輝(大学院 総合情報学研究科総合情報学専攻 博士後期2年) :グラフィッカー

富田 悠介 (大学院 総合情報学研究科総合情報学専攻 デジタルゲーム学コース1年):プログラマー

VANEZA TANVLIN(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):グラフィッカー

許 天柔(総合情報学部デジタルゲーム学科2年):プログラマー

長谷井 彩翔(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):プログラマー

 

後藤 怜(総合情報学部デジタルゲーム学科4年):プログラマー

武田 秀悟(総合情報学部デジタルゲーム学科4年):プログラマー

宇藤 雅人(総合情報学部デジタルゲーム学科4年):プログラマー

伊藤 美海(総合情報学部ゲーム&メディア学科4年):3DCGモデラー

田中 清之祐(総合情報学部デジタルゲーム学科4年):UIデザイナー

大槻 紘太朗(総合情報学部デジタルゲーム学科4年):3DCGモデラー

神村 健心(総合情報学部デジタルゲーム学科4年):3DCGモデラー

松岡 優輝(総合情報学部デジタルゲーム学科4年):サウンド

 

奥村 流羽(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):デザイナー

辻本 伊吹(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):プログラマー

東野 飛燕(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):3Dグラフィッカー

竹内 龍汰(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):2Dグラフィッカー

山口 遥生(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):プログラマー

野々村 賢人(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):デザイナー

 

熊谷 悠人(総合情報学部デジタルゲーム学科2年):プランナー, プログラマー, グラフィッカー

小西池 優太(総合情報学部デジタルゲーム学科2年):ゲームデザイナー

 

松元 風樹 (総合情報学部デジタルゲーム学科2年):プランナー&プログラマー&グラフィッカー

 

福井 大偉(総合情報学部ゲーム&メディア学科3年):プランナー

那須 啓太(総合情報学部ゲーム&メディア学科3年):プログラマー

長谷井 彩翔(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):プログラマー

中川 幸蔵(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):プログラマー

 

藤本 駿哉(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):グラフィッカー&プランナー

佐藤 樹里(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):グラフィッカー

山田 茉奈(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):グラフィッカー

竹本 暁奏(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):プログラマー

前川 真穂(総合情報学部デジタルゲーム学科3年):プログラマー

追風 輝季(総合情報学部デジタルゲーム学科3年) :プログラマー

塔下 光瑠(総合情報学部デジタルゲーム学科3年) :プログラマー

 

沖 秀哉(総合情報学部ゲーム&メディア学科2年):ディレクター、プログラム、グラフィック、プランニング

須江 美友(総合情報学部ゲーム&メディア学科2年):プログラム、グラフィック、プランニング

夏目 祐唯(総合情報学部ゲーム&メディア学科2年):タイトルロゴ

渕端 美貴(総合情報学部ゲーム&メディア学科2年):ネコ、コインのモデル制作

髙橋 斗輝(総合情報学部ゲーム&メディア学科2年):BGM

 

熊谷 悠人(総合情報学部デジタルゲーム学科2年):プランナー

久保 政稀(総合情報学部デジタルゲーム学科2年):プランナー・パーティクルデザイナー・SE

小西池 優太(総合情報学部デジタルゲーム学科2年): グラフィッカー・サウンド

長田 将義(総合情報学部デジタルゲーム学科2年):UIデザイナー

和田 昊大(総合情報学部デジタルゲーム学科2年):プランナー・グラフィッカー

那須 啓太(総合情報学部ゲーム&メディア学科3年):プログラマー・UIデザイナー

 

■出展ブースデザイン

高橋 凜(建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻2年):デザイナー

野上 沙椰(建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻2年):デザイナー

前田 夏希(建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻2年):デザイナー

東 茉柚子(建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻1年):デザイナー

前 咲綾(建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻1年):デザイナー

松本 晃輝(建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻2年):コンストラクター

猪飼 光真(建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻1年):コンストラクター

湯川 巧翔(建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻1年):プランナー:コンストラクター

上田 直幸(建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻2年):コンストラクター

臼井 悠真(建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻1年):コンストラクター

 

東京ゲームショウ2025

https://tgs.cesa.or.jp/jp

 

東京ゲームショウ2025に出展する学生ゲーム作品の学内最終審査を実施

https://www.osakac.ac.jp/project_now/gm/1563

 

デジタルゲーム学科

https://www.osakac.ac.jp/special/dg/

 

建築・デザイン学科 空間デザイン専攻

https://www.osakac.ac.jp/faculty/architecture/arcdesign/

 

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