12月8日(水)、総合情報学部ゲーム&メディア学科コンセプトデザイン研究室(木子ゼミ)による、日本最古の盤上遊戯「盤双六」の体験会が四條畷キャンパス図書館で開催されました。
盤双六とは、古代エジプトの盤上遊戯に起源し、3世紀に中東からシルクロードを経て中国に渡り、奈良時代に日本へとやってきた日本最古の盤上遊戯です。盤双六は日本に伝わってから大流行し、形を変えながら江戸時代末期まで多くの人々に親しまれてきました。
しかし残された古文献は少なく、ルールについて不明な部分が多くあります。
盤双六では、24マスの盤、白と黒各15個の駒、2個の賽を使います。出た目に従って1個または2個の駒を盤上に巡らせ、駒を進めることでゲームが進行します。
盤は黒柿の木、駒や賽には動物の骨や象牙、黒檀などで作られています。
当日は、オフラインの体験会だけでなく、日本に入国できていない留学生を対象としたオンラインでの盤双六紹介・実演が行われました。参加した中国人留学生たちは、初めて見た盤双六に興味津々の様子で木子ゼミ4年生の内山侑真さん、鈴木直人さんの説明を聞いていました。
内山さんは今回の体験会について「体験に来ていただいた方や、留学生の皆さんに盤双六の魅力が少しでも伝わっていれば嬉しいです。歴史背景なども興味深いですが、まずはカジュアルに色んな方に遊んでみてほしいです」と話してくれました。
また、12月6日(月)から1月16日(日)まで四條畷キャンパス1号館1階のOECUミューズで、盤双六について学べる資料や文献、分かりやすくまとめたポスターなどの展示を行っています。
江戸時代に作られた、蒔絵が側面に描かれた双六盤や、鈴木さんが制作した中国遼の時代(10世紀)の古墳から出土した盤双六を複製した作品なども展示されています。