本学総合情報学部ゲーム&メディア学科のいしぜきひでゆき教授の研究室が1月28日(金)、29日(土)の2日間、京都烏丸コンベンションホール(京都市中京区)でQRコードの情報を読み取ってゲームを展開する大会「QR200 in KYOTO」を開催しました。
コロナ禍で3密回避や非接触が求められ、イベントのあり方が模索される中、いしぜき研究室は新しい生活様式にマッチしたコンテンツを開発。今回の大会では床上に配置したQRコードの情報を読み取り、参加者のソーシャルディスタンスを保ちながらゲームを展開していくコンテンツを出展しました。
参加された方は京都の碁盤型マップ(今出川通~四条通/堀川通~東大路通)に配置された202枚のQRコードから様々な情報を読み取り、参加者同士の間隔を保ちながらゲームを楽しんでいました。
大会当日は京都市内を舞台に見立てた3パターンのコンテンツを披露しました。
制限時間内にカフェや土産物店などいくつお店を見つけることができるかを競うゲーム「基盤でQR!」や、参加者自身が隊士になって浪士を探し出す「新撰組 見参! 不逞浪士を捕縛せよ!」を展開。
「あなたが陰陽師!」ではもののけが現れる井戸をQRコードを読み取りながら捜索するゲームで、スクリーンに動画を上映するなど演出にも工夫を凝らしました。
製作に取り組んだいしぜき研究室の学生10人は、対象年齢や参加者のレベルに合わせて難易度に幅を持たせ、ゲームの入れ替えも短時間で差し替えることができるように設計しました。
3つのコンテンツすべてを体験した京都市内の会社員、山中大地さんは、「ボードゲームの感覚で楽しめる斬新なコンテンツだと思います。自分のスマートフォンひとつで密にならずに遊べるので、非接触イベントが求められる今の時代にマッチしていますね」と話していました。
製作を統括した大学院総合情報学専攻デジタルアート・アニメーション学コース2年、山内悟さんは、「非接触型システムでありながら、ゲームとしての面白さも両立できるコンテンツを目指して製作に取り組みました。QRコードに慣れていない人でもスムーズにゲームに参加できるように本番前に練習タイムを設けるなど、臨機応変に対応したかいがあって、参加者の皆様には楽しんでいただけたと思います」と笑顔を見せていました。
本大会の運営・統括を担当したいしぜき教授は「ゲームの大枠が完成した後、四條畷キャンパスのコナミホール2階に半年間設置し、試行錯誤を重ねました。学科内の他の先生に実際にプレイしていただき、改善点を反映しました。このシステムはQRコード内の情報を入れ替えるだけで様々なゲームやイベント、行事など多様なニーズに応用できるのが魅力です。大学のオープンキャンパスなどでも利活用できれば、来場される高校生が能動的に、より興味を持って大学のことを知る機会になり得ると思います」と期待していました。