9月9日(金)、10日(土)にオンラインで開催された「生体医工学会シンポジウム2022」で、本学大学院 医療福祉工学研究科 博士前期課程2年の西村 崚さんがベストポスターアワード賞を受賞しました。
「生体医工学会シンポジウム」は、生体医工学分野の発展の一助とするため研究者間のコミュニケーションの場の提供、理工系・医学系研究者の研究活動促進、若手研究者の本分野への勧誘、迅速な研究成果報告の機会の提供を目的として開催されるものです。
受賞内容は以下の通りです。
◆ベストポスターアワード
西村 崚
「短時間で評価可能な口腔乾燥症診断支援システムの試作」
口腔乾燥症とは唾液分泌が滞り口腔粘膜が慢性的に乾燥していることを指し、QOL(クオリティオブライフ:生活の質)が著しく低下する上、重症化することで様々な障害を引き起こします。このような背景から、口腔がどれほど湿潤であるかを評価することが極めて重要となります。西村さんは口腔粘膜より蒸発した水蒸気を湿度計の感湿材で捕捉し、それに伴う電気抵抗値の変化を用いて口腔内全体の湿潤度を評価できる口腔乾燥症診断支援システムの開発を行った成果を発表し、今回の受賞につながりました。
受賞した西村さんは、「オンライン形式でしたが、発表者と質問者とのディスカッションがとても活発で、対外発表の大切さを再認識すると共に、さらなる自身の成長にもつながりました」と話してくれました。