2024.05.29
医療福祉工学専攻の学生2人が「第34回日本臨床工学会」で奨励賞受賞
5月18(土)、19日(日)の2日間、『臨床工学の更なる極みへ ~知識・技術のシンカ~』をテーマとした「第34回日本臨床工学会」がフェニックス・プラザ、ザ・グランユアーズフクイ、福井県繊協ビル(共に福井県福井市)で開催され、JACE Best Presentation Award(BPA)セッションにて、小嶋太貴さん(大学院医療福祉工学研究科医療福祉工学専攻2年 橘研究室)と松浦美有さん(同研究科同専攻2年 藤川研究室)がBPA奨励賞を受賞しました。
日本臨床工学会は、全国の臨床工学技士を対象にした、学術技能の研鑽及び資質の向上を目的としています。
またBPA奨励賞とは、質の高い研究により臨床工学および関連した領域の発展に寄与したことを奨励して表彰されるものです。
小嶋さんの発表テーマは「人工心肺装置におけるECUM回路組み込み型溶血検知デバイスの開発 ~目視できない遊離ヘモグロビンの検知~」。本研究では臨床にてCPB回路の血液濃縮器の濾液から遊離ヘモグロビン(PF-Hb)を連続的に検知するデバイスを開発し、目視判断できない早期の溶血に対応できる可能性を示しました。
小嶋さんは「この度は、日本臨床工学会BPA奨励賞を受賞することができ大変光栄に感じております。今回の研究では、臨床で使用可能な新しいデバイスの開発に取り組みましたが、技術的な課題や修正が必要でした。初期に開発したデバイスでは、期待していた結果が得られなかったため何度も設計を見直し、試行錯誤しながら多くの時間を費やしました。これらの困難を乗り越えることができたのは、研究室の橘准教授や先生方、同輩のおかげです。賞を頂いたことを励みに今後も精進したいと思います」と喜びを語りました。
松浦さんの発表テーマは「聴診学習システムの学習方法に関する検討」。本研究では比較的安価で学習の場所に制約がないVirtual Reality(VR)技術を用いた聴診学習システムの開発を試みました。
松浦さんは「この度は、日本臨床工学会BPA奨励賞を頂戴し誠に光栄に思います。そして、熱心にご指導してくださった本学の藤川教授や小出講師をはじめ、研究にご支援いただいた方々に心より感謝申し上げます。研究テーマである『聴診学習システムの学習方法に関する検討』の研究は、当初から多くの課題と向き合いながら進めてきました。その過程で貴重な経験や知見を得ることができ、研究成果として奨励賞をいただいたことは、私にとって大きな励みとなりました。今後も研究を通じて、微力ながら社会に貢献できる研究成果を生み出すため努力を惜しまず精進して参ります」と今後の目標を語りました。
第34日本臨床工学会
https://www.sasappa.co.jp/jace2024/
藤川研究室
https://www.osakac.ac.jp/whoslab/research/fuzikawa-t/
橘研究室
https://www.osakac.ac.jp/whoslab/research/tachibana/
小出研究室