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2025.10.09

医療福祉工学研究科医療福祉工学専攻の学生が「IUPS2025」で研究発表

9月11日(木)から14日(日)の4日間、ドイツ・フランクフルトで開催された国際会議「40th congress of the international union of physiological sciences (IUPS2025)」で、宮内彩那さん(医療福祉工学研究科医療福祉工学専攻2年 中村研究室)がポスター発表を行いました。

 

本会議は、世界70か国以上から約1,500人の研究者が参加し、生命現象の解明から臨床応用まで幅広い研究成果が共有されます。また、生理学に関する基礎・応用研究について多岐にわたるテーマでシンポジウムやワークショップが開催され、多くの国の研究者との国際交流と学術的ネットワーク構築を促進する場となっています。

発表では、手法や解析条件に関する質問に加え、「スマートウォッチの心拍データでも同様の解析が可能か」という実用的な質問も寄せられました。

宮内さんは「スマートウォッチの計測は血管の粘弾性などの影響を受けるため、心電図による解析が望ましいが、簡便に解析できれば応用の幅が広がる」と説明。多くの研究者との議論を通じ、研究手法の説明やデータ活用への新たな視点を得る機会となりました。

国際会議での発表を通して、宮内さんは「多くの国の研究者による多彩な発表から学ぶことが多く、今後の自身の発表に反映し、専門外の人にも理解してらえるよう、分かりやすいまとめ方や説明の仕方を模索していきたい」と語りました。

研究発表の内容は以下の通りです。

 

タイトル:「Validation of Frequency Power Spectrum Analysis Parameters with a Heart Rate Mathematical Model」

宮内彩那(大阪電気通信大学大学院)

 

概要: 心拍変動の解析法として広く用いられている周波数パワースペクトル解析の妥当性を検証するため、点過程を用いて交感・副交感神経活動を表現する心拍数理モデルを構築した。本研究では、交感または副交感神経の活動レベルを変化させて模擬R-R間隔を生成し、解析を行った。結果、HFは副交感神経活動と一定の関係性を示したが、LF/HFは交感神経活動との関連が見られず、信頼性に乏しいことが示唆された。

 

本活動の費用の一部は、本学独自の制度である「大学院生海外渡航補助費」を活用しました。本制度は、国際会議での発表を目的とする大学院生の海外学外活動に対し、交通費や宿泊費などの旅費を補助するものです。

 

国際会議 IUPS2025

https://www.iups2025.com/

 

大学院医療福祉工学研究科

https://www.osakac.ac.jp/faculty/biomedical-gr/

 

研究室紹介サイトWHO’S LAB(中村英夫准教授)

https://www.osakac.ac.jp/whoslab/research/nakamura-h/

 

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