2024.12.25
先端理工学コースの学生がテレスコープアレイサイトで宇宙線観測実験を実施
8月25日(日)から9月30日(月)の期間、アメリカ合衆国のユタ州に設置された超高エネルギー宇宙線観測実験テレスコープアレイサイトで、宇宙線観測や検出器メンテナンス、そして、本学で開発した測定機器の設置を実施しました。
本実験では、超高エネルギー宇宙線が生成する空気シャワー現象を、大気蛍光望遠鏡と地表粒子検出器という2種類の検出器を用いて検出し宇宙線を測定しています。
参加していた坂本琉之助さん(工学研究科先端理工学コース多米田研究室1年)は、主にテレスコープアレイ実験の高エネルギーへの拡張である、TAx4のための宇宙線空気シャワー解析手法の開発に携わっています。今回の滞在では、大気蛍光望遠鏡による宇宙線観測の実施や、砂漠地帯に約2km間隔で設置されている地表粒子検出器のメンテナンス作業などを行いました。
また、本学が主導する次世代の超高エネルギー宇宙線観測装置開発プロジェクトCRAFFTのための測定機器を設置し、試験観測を実施しました。
CRAFFTプロジェクトでは、本学を中心に超高エネルギー宇宙線を測定するための次世代型大気蛍光望遠鏡の開発を行っています。今回設置した装置は、CRAFFT望遠鏡が自動かつ安全に観測を行うための環境モニターなどから構成される装置で、先端理工学コースや、工学部基礎理工学科の学生が製作しました。
研究室紹介サイトWHO’S LAB(多米田裕一郎准教授)