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2025.12.12

電子通信工学コースの学生が国際会議「ICETC2025」で研究発表

11月26日(水)から28日(金)の3日間、I-site(大阪府大阪市)で開催された「The 6th IEICE-CS International Conference on Emerging Technologies for Communications ICETC2025 (大阪)」で、真田貴衣さん(大学院工学研究科電子通信工学コース2年 佐藤研究室)と田中秀征さん(同コース2年 佐藤研究室)が研究発表を行いました。

本フォーラムは、電子情報通信分野を中心に関連する情報処理分野とも連携し、最先端の情報科学技術に関する研究成果を発信・共有する重要な学術イベントです。

 

【研究発表概要】

テーマ:「Investigating the Effects of VR Headset Variations on Users’ Subjective Assessment」

真田貴衣(大学院工学研究科電子通信工学コース 2年)

 

概要:VR動画の視聴環境が映像品質およびネットワーク品質の主観評価に及ぼす影響を明らかにすることを目的に、2種類のVR HMDを用いた主観評価実験を実施。被験者には品質の異なるVR動画を複数回視聴してもらい、DCR法による5段階評価で没入感を含む印象を評価させた。得られたデータは系列カテゴリ尺度法を用いて解析し、VR HMDの違いがユーザーの主観評価に及ぼす影響を検証した。

テーマ:「Design and Implementation of a Priority-Based Control System for Social Media in Disaster Situations」

田中秀征(大学院工学研究科電子通信工学コース 2年)

 

概要:気象庁の防災情報をもとに被災地域を特定し、その地域からのSNS通信を優先制御するシステムを設計。OpenFlowを用いてDNSパケットを解析し、対象SNSの通信を優先的に保護する仕組みを導入した。実験ネットワークで実装し、実運用に向けた課題を検証した。

■学生コメント 

真田貴衣さん「今回、初めての国際会議での発表ということで、ポスター制作など事前準備に時間がかかり苦労しました。学会でのポスター発表経験はありましたが、国際発表の英語が飛び交う雰囲気にとても緊張しました。1対1で議論できるポスター発表ならではの良さも実感し、他大学の学生や研究者との交流を通して多くの知見を得ることができました。今後は提示順を変更した複数動画を用いた主観評価実験を行い、その結果をもとに修士論文へ向けて研究をさらに深め、より説得力のある発表ができるよう努めていきます」

 

田中秀征さん「ネットワークにおける通信は本来中立であるべきため、通信制御には賛否両論があり『誰にとっても納得できる制御は何か』を意識しながら災害時の通信制御システムを考案することに苦労しました。発表当日は、質問者に対して実装方法や研究に至った背景、システムの動作概要などを1対1で詳しく説明でき、自分の考えや思いを直接伝える貴重な機会となりました。また、質問やコメントから、自分では気づいていなかった視点を得ることができました。災害時や災害時以外の類似研究に取り組む方々からも多く質問をいただき、同じ課題に向き合っている研究者がいることを知り、自身の大きな励みになりました」

 

The 6th IEICE-CS International Conference on Emerging Technologies for Communications ICETC2025

https://www.ieice.org/cs/icetc/

 

研究室紹介サイトWHO’S LAB(佐藤寧洋准教授)

https://www.osakac.ac.jp/whoslab/research/sato/

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