総合情報学部ゲーム&メディア学科、デジタルゲーム学科の科目「多文化コミュニケーション」の授業(木子香准教授)は、「異文化へのインタビュー」というコンセプトで、本学の留学生が参加し、日本人学生と意見交換をすることで異文化間のギャップについて考え、相互理解を深める機会を設けています。この取り組みは本学国際交流センターと共同し、3年目を迎えます。
今年度は、新型コロナウイルス感染症対策に伴い、面接授業による直接の交流が困難なことから、オンラインでの実施となりました。
講義では「日本の大学生に紹介したい自国文化のプレゼンテーション」、「留学生から日本人学生への疑問をテーマとしたグループディスカッション」を2週に分けて実施しました。
第1回目は、水際対策のため入国ができていない中国人留学生の新入生4名、オランダ アムステルダム応用科学大学からの交換留学生1名、タイからの国費留学生1名の合計6名が、140名の受講生に向けて自国の伝統文化、若者文化、国情や生活習慣についてのプレゼンテーションを行いました。
留学生はそれぞれ、「中国のe-sports事情」、「中国のインターネットショッピング」、「動画共有サイトBiliBili」、「タイの食文化・メディア」、「オランダのゲーム業界」をテーマに、自己紹介と母国紹介を交え、緊張しながらも日本語でプレゼンテーションを行うことができました。発表中には、Google Meetのテキストチャット機能を利用して、受講生から応援のメッセージや内容への質問等が次々と寄せられ、発表後の質疑応答に留学生が答え、「オンラインで繋がることで受講生と同じ空間にいるような気分を味わうことができてとても楽しかった。」という声が聞かれました。
第2回目は、留学生から日本人学生への日本の文化習慣への疑問について、グループディスカッションを行いました。参加した留学生からは「日本語の教科書では学んだことがない同世代の若者言葉や表現が難しかったが、日本人学生がわかりやすく丁寧に解説してくれたので理解することが出来た。」という感想が寄せられました。
新型コロナウイルス感染症の影響で例年とは異なる状況下ではありましたが、日本人学生にとっても留学生にとっても、異文化交流について考える好機になったと同時に、新入生同士もオンライン授業を通して繋がったという実感が持てたようでした。