工学部建築学科の飯島研究室(飯島 憲一教授)では、ICT・BIMによる建築の設計と生産をテーマに学生が日々研究活動に励んでいます。
今回は、建築学科4年の高谷 晴季さんの研究内容について紹介します!
ー:建築に興味を持ったのはいつごろからですか?
最初から建築志望ではなかったのですが、大阪電気通信大学のオープンキャンパスへ参加した際に、製図・CAD・BIMなどさまざまな角度から建築を学んでいる在学生の姿を見て一気に興味が湧き、建築学科を志望することに決めました。
ー:現在の卒業研究について教えてください。
私の研究は少し特殊で、建築で通常使用される製図や3DモデルをVR化する研究を行っています。
ー:なぜ、VR化をするのでしょうか?
建築は他の工業製品と違い、100の建築主がいれば、100通りの設計図や完成品があります。プロであればまだしも、専門知識のない建築主が設計図面だけで建物の外観、内装などイメージすることは極めて困難です。そこで、VR空間に完成イメージを表現することで、建築主へ適切に完成予想を伝えることができるのです。
ー: VR空間へ0から完成イメージを作成するのですか?
将来的に現場で活用させるためには、ここをなるべく簡易にする必要があります。3次元CADの設計データがあれば、これをシステム上に取り込むだけで、簡単にVR空間に表現できる手法を研究し開発しました。これによってVRを活用する敷居をかなり下げることができたと考えています。
ー:建築にVRを取り入れるメリットは何でしょうか?
平面でしかイメージし難い図面を、立体的かつ直感的にイメージさせることができる点だと思います。
ー:就職先ではどのような業務をしていきたいですか?
内定先では、SE(システムエンジニア)もしくはCE(カスタマーエンジニア)として働く予定です。大阪電気通信大学の建築学科を通じて学んだコンピュータスキルやノウハウ、そしてさまざまな視点から物事を見て課題を解決していく私の強みを活かして活躍していきたいです。
ー:最後に建築を学ぶ楽しさとはどのような点ですか?
正解が一つだけではなく、建築を通じて自分なりの表現ができるところに魅力を感じています。
工学部 建築学科 4年
高谷 晴季さん
内定先:三和コンピュータ株式会社