工学部建築学科の飯島研究室(飯島憲一教授)では、ICT・BIMによる建築の設計と生産をテーマに学生が日々研究活動に励んでいます。
今回は、建築学科4年の嶋村 涼音さんの研究内容やBIM(Building Information Modeling)の魅力について紹介します!
ー:建築に興味を持ったのはいつごろからですか?
中学生の時から建築に興味があり、将来はその道に進みたいと考えていました。
ー:BIMに特化した研究室ですが、BIMを最初に知ったきっかけは何ですか?
2年生の時に「2次元CAD実習」「3次元CAD/DTP実習」でソフトウエアの操作方や技術を学んだことがきっかけです。そこから、建築×ICTの魅力に惹き込まれ、3年生開講のBIM実習はとても楽しみにしていました。
ー:BIMの魅力とはどのようなところですか?
当初、施工の道を考えていたのですが、BIMに出会って深く学ぶ中でICTを活用した建築の分野へ進みたくなりました。理由としては、建築の壁、床、面積等の情報算出が瞬時にかつ簡易にできる点に感銘を受けたためです。基礎としてのアナログをしっかり学んだことで、よりICTを活用することの”良さ”を理解することができました。
BIMはよく情報共有のツールと称されますが、関係者とリアルタイムで意思疎通ができ、コミュニケーションの円滑化を担っている点が面白いところです。
ー:現在の卒業研究について教えてください。
現在、鉄筋コンクリート造3階建てマンションのBIMデザインを作成しています。
プログラムを用いて建築デザインを行うことで、自由自在に建物の高さや鉄骨の厚さなどのシミュレーションを行うことができます。
ー:就職先ではどのような業務をしていきたいですか?
内定先では、建物システム管理部門へ配属が予定されています。
日本ではBIMの推進はまだまだこれからですが、北欧、シンガポール、イギリスなどではBIMは建築業界に無くてはならない基盤システムとして存在しています。
社会人としてシステム開発を学び、将来的にはBIM推進室等でこれまで学んできたことを活かし、BIMなどICTを活用した建築の業務効率化を行い、業界全体の改革の一端を担いたいと考えています。
ー:最後に建築を学ぶ楽しさとはどのような点ですか?
自分で考えたイメージが形になるところです。現在は想像した建物がデータ上で形になりますが、将来は現実に建物が建つところまでいければより嬉しいです。
工学部 建築学科 4年
嶋村 涼音さん