2023.07.04
建築学科2年生「キャリア概論」の授業で本学OGと大学院生による講演が行われました
6月22日(木)、建築学科2年生の「キャリア概論」の授業で冨田建設株式会社に勤める本学OGの小原令氏、大学院工学研究科建築学コース2年 松本康平さんによる特別講演が行われました。
小原氏はショールーム会社に勤務の後、転職し冨田建設株式会社に勤務されています。
住宅に関わる仕事がしたいと思ったことがきっかけとなり転職、同時期に2級建築士の資格も取得されました。
現在は主に建築士が設計した図面を基に、外部・内部・外装の仕様決めを行っています。
転職から現在の仕事に至るまでの経験から小原氏は「転職を機に2級建築士の資格取得のため勉強を始めましたが、実際には社会人になってから勉強をする時間を作ることが難しく、在籍中に資格取得の勉強をしておけば良かったと思います」と語りました。
また小原氏は学生時代に経験しておくこととして「いろんな建築物を見たり、就活に不安があったりしたら建築関係でアルバイトをしてみるのもおすすめします」と話し、「建築関係でアルバイトをすることで、現場の声が直接聞けることや就職活動の際、有利なポイントにもなります」と学生たちへアドバイスを送りました。
一方で、大学院へ進学した松本さんは就職でなく大学院に進んだ理由として「学部4年間では学びたりず、また専門性の高い内容を研究して学びたかったので大学院へ進みました」と語りました。
学部時代に頑張ってきたこととして積極的にコンペに参加したことを挙げ、「コンペに参加する仲間ができたことで、競い合ったり評価し合ったり、時には共同で作品を作れることでコンペに積極的に参加できました」と仲間と楽しみや目標に向かうことの大切さについて語りました。
授業の最後には質疑応答の時間が設けられました。
学生から「図面や平面を3D化するのが苦手です。どうすれば上達しますか」という質問に松本さんは「とにかくたくさん作ることが大切で、慣れてくればやり方や知識がついてくるので自然と上達すると思います。スケッチと同様にやり続けることが大事だと思います」と答えました。
「設計実習のコンセプトが浮かばないときはどのようにアイデアを集めていましたか」という質問に小原氏は「SNSを見たり先生に相談したり、一人で考え込むより誰かと話したりすることで会話の中からヒントを見つけたり、積極的に意見をもらったりすることが大事だと思います」と答えました。
授業が終わってからも、質問をする学生も多く見られ、とても貴重な時間になりました。