2024.01.22
建築学科「建築環境工学演習」でパッシブハウス模型の設計製作・実験・プレゼンテーションを行いました
建築学科3年生の後期授業「建築環境工学演習」では、「パッシブハウスを考える」というテーマで、3、4人で一班とするグループワークの授業を行いました。
パッシブハウスとは、冷暖房機器のような設備ではなく、季節を問わず快適に過ごせる地球にも身体にもやさしいつくりの省エネ性能が高い住宅のことです。
授業は今年で4年目となります。
各班でコンセプトを考え、木やアクリル板などを用いて、パッシブハウスの模型製作を行い、模型内部に温度センサーを挿入して、1週間程度、模型内部温度、外気温・日射量を計測しました。実験ごとに少しずつ模型を改良しながら、合計4回の実験を行いました。
プレゼン発表を行い、最優秀班に選ばれたのは、家をまるごとビニールハウスで覆うというコンセプトを採用した4班でした。
スウェーデンにあるビニールハウスで覆われた住宅を参考にしたもので、ビニールハウスがある模型は、ビニールハウスがない模型に比べて昼間は12℃ほど温度が高く、さらにビニールハウスを2層にすることで、1層の模型よりも3℃ほど温度が高くなることが、実験で確認しました。
また、優秀班に選ばれたのは、ウォーターウォール(水蓄熱)をコンセプトにした3班でした。
冬期を想定して、日射を水で蓄熱して、夕方と夜間の温度低下を防ぐというものです。さらに、実験で水を墨汁で黒く着色することで蓄熱効果が上がることも確認できました。