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2025.05.14

建築学科3年生対象「キャリア設計」の授業で業界職種研究会を開催しました

4月30日(水)、建築学科3年生を対象に「キャリア設計」の授業の一環として、自治体および企業から講師をお招きし、建築職に関する特別講義を開催しました。

 

今回の講義では、建築技術公務員の仕事について、八幡市役所 こども未来部こども未来課 山口潤也氏と総合建設会社である鹿島建設株式会社 関西支店建築部 東博史氏にご講演いただきました。

はじめに、八幡市役所 山口氏から「建築の世界の中で公務員という生き方」をテーマに、公務員として建築職の役割や実務についてお話しいただきました。

データをもとに、公共工事と民間工事の違いや、自治体に勤務する建築技師について説明され、その中で人材不足について言及されました。不足している原因の一つとして、「どのような仕事をしているのかが広く知られていない」と指摘し、八幡市の建築技師の担当業務(営繕、都市計画・まちづくり、建築・開発指導など)について詳しくお話しされ、特に都市計画においては、建築技師が欠かせない存在であることが伝えられました。

 

さらに、公務員の給与体系や年収モデル、民間企業との違いなどを解説され、「ワークライフバランスを見直すことで、より安定した人生設計が可能である」と説明されました。学生たちは公務員という働き方に興味深く耳を傾けていました。

最後に「公務員という立場でも、建築の設計や施工に関わる仕事があり、民間とは違った視点で社会に貢献できることを知ってください。設計者や施工者と協働することで得られる刺激や学びは大きく、市民と直接関わる中で、まちづくりの実感や責任を深く感じることができます。建築を通して人や社会とつながる公務員の仕事は、大きな意義とやりがいがあります」と山口氏の想いが語られました。

 

続いて、鹿島建設株式会社 東氏からは、総合建築業の仕事について実体験をもとにお話しいただきました。

まず、建設業界が「人々の生活に欠かせない産業」であること、そして「建築というモノづくりを通して、安全・安心で快適な社会を実現する」という社会的役割について説明されました。あわせて、建築系学生の主な就職先についても紹介があり、将来のキャリア選択に役立つ情報が伝えられました。

 

次に、鹿島建設の強みとして、「総合力」「海外事業」「開発事業」「技術力」の4点を挙げ、それぞれの具体的な取り組みや実績、生産ビジョン、海外での施工事例などが紹介されました。続く、インターンシップについては、就職活動に向けたSPI受験の準備や、入社後の福利厚生などの説明があり、学生たちは、メモを取りながら講演に聞き入っていました。

最後に東氏は「企業にはそれぞれの特色があります。この時期に多くの企業を知り、自分が本当にやりたいことができる企業を見つけてください。就職活動は年々早まっています。早めに行動を起こすことで、チャンスが広がり内定も早く決まります。企業セミナーには積極的に参加し、担当者にぜひ名前と顔を覚えてもらいましょう」と学生たちにエールを贈られました。

 

講演後には、個別に質問をする学生の姿も見られ、内容への関心の高さや、今後の進路に対する意欲がうかがえました。

山口柊弥さん(建築学科3年)は「異なる業界の講師から同時にお話を聞くことができたので、それぞれの働き方の特徴や魅力を比較することができました。まだ進路は決まっていませんが、どちらの働き方にも興味があり、何より今回の講義でモチベーションが上がりました。これからさまざまな企業を訪問し、積極的に行動していきたいです」と、インターンシップに向けて前向きな様子で話してくれました。

 

学生たちにとって、自治体と企業、それぞれの建築職の業務について知ることができる貴重な機会となりました。

 

※2024年4月より工学部 建築学科は建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 建築専攻へ

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