記事一覧

SHARE

2025.12.02

空間デザイン専攻2年生の授業で長濱伸貴氏の講演会を開催しました

11月18日(火)、建築・デザイン学科 空間デザイン専攻2年生を対象に「建築都市デザイン」の授業の一環として、株式会社 E-DESIGN代表取締役/ランドスケープアーキテクト 長濱伸貴氏による講演会を開催しました。

長濱氏は、広場や庭園などの外部空間を中心に設計を手がけるランドスケープアーキテクトとして活躍されているほか、神戸芸術工科大学 芸術工学部 建築・環境デザイン学科の教授として教育や実践的研究にも取り組まれています。代表的なランドスケープ作品には、「難の森テラス」「なんばパークス2期」「難波再開発C街区」「釜石祈りのパーク」などがあります。

 

講演ではテーマである「駅前広場から『街前広場』へ」とともに、公園の歴史の紹介を交えながら、都市の公園や広場を扱う“ランドスケープアーキテクト”という職業が生まれた背景についても解説されました。また、人の活動を誘発するランドスケープデザインや、活動を促進するランドスケープ環境のデザインについても紹介され、快適な外部空間をつくるために、環境工学的なアプローチに積極的に取り組まれていることを話されました。

続いて、現在長濱氏が手掛けている「新神戸駅前広場」について紹介がありました。新神戸駅前広場では、人が自然と集まり、公園内を歩いているような心地よさを感じられる空間づくりを目指しています。街から駅へとつながる動線を延ばし、街全体を“再編集”するように、風や陽の入り方を考慮して設計を進めているとのことです。

 

長濱氏は、“歩く街にしよう”という考えのもと、人のための空間を増やす必要性を強調しました。日本の街は駅を中心に形成されることが多く、海外のように町はずれに駅が置かれるケースとは対照的であることから、「駅を変えれば街が変わる」と語りました。さらに、日常的に人が立ち寄り、活動が生まれる場をつくることの重要性にも触れ、「都市は私たちが生きていくために必要な場所である」という視点から、その魅力を引き出すデザインについてお話しいただきました。

質疑応答では、長濱氏が設計したランドスケープの特徴や、冬でも人が快適に過ごせる空間づくりの工夫などについて多くの質問が寄せられ、活発なやりとりが行われました。

参加した学生は、「ランドスケープデザインの実際の仕事について詳しく聞く機会がなかったので、とても参考になりました。普段の授業では学べない街づくりや人の動きを意識したデザインの工夫も知ることができ、将来の進路や学びへのモチベーションにつながりました」と感想を語ってくれました。

 

より実践的な視点から建築・ランドスケープの奥深さや多様性に触れる、貴重な学びの機会となりました。

 

 

株式会社 E-DESIGN

https://edesign-inc.com/

 

建築・デザイン学科 空間デザイン専攻

https://www.osakac.ac.jp/faculty/architecture/arcdesign/

記事一覧

大学紹介

学生一人ひとりの興味・関心を大切にする独自の「4ステップの実学教育」をはじめ、本学の特長および、概要についてご紹介いたします。

4ステップの実学教育

入試情報

入試情報や受験生向けイベントについてお知らせします。オープンキャンパスの情報もこちらからご確認ください。

キャンパスライフ

ロボットづくりなどに挑戦できる「自由工房」やクラブ・サークル、イベントなど、大阪電通大では、授業やゼミ以外にも日々さまざまな活動が行われています。

クラブサークル紹介

施設・キャンパス

次世代テクノロジーへの学びが詰まった「寝屋川キャンパス」、医療・健康・スポーツ分野の「四條畷キャンパス」をご紹介します。

PAGE
TOP