2025.01.06
情報学科 高橋智隆客員教授による特別講義を行いました
12月9日(月)四條畷キャンパスで、総合情報学部情報学科 高橋智隆客員教授による特別講義『ロボット時代の創造』を行いました。
高橋客員教授は、ロボットクリエイターで、株式会社ロボ・ガレージ代表取締役社長を務め、ヒューマンアカデミーロボット教室顧問、グローブライド(旧ダイワ精工)株式会社社外取締役、本学総合情報学部情報学科の客員教授でもあります。
代表作に、ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」や、フレンドリーロボット「Robi(ロビ)」、グランドキャニオン登頂成功で話題となった乾電池の長もち実証ロボット「EVOLTA(エボルタ)」などがあり、ロボカップ世界大会で5年連続優勝。米ニュース雑誌「2004年の発明」、科学雑誌「未来を変える33人」に選定されました。また、開発したロボットによる3つのギネス世界記録認定保持者です。
講義では、はじめに高橋客員教授の半生として、ロボット科学者を目指したきっかけや最初に製作したロボット、大学入試、就職活動、大学内入居ベンチャー第1号として起業したことなど、高橋客員教授の豊富な経験をもとに、学生たちの就職活動や社会生活に活かせるヒントをお話しいただきました。
次に『ロボット時代の創造』と題して、「ロボット活用の広がり」や「ロボットやAIの発展」「ロボット・AI時代における“人間”」「遊び心ある創造性」など、スマートフォンの未来にロボットがあるのではということや、自分の感性で追及することが結果的にビジネスとして成功するということをご説明いただき、学生たちは興味深く耳を傾けていました。
そして、高橋客員教授の数々の代表作の中から、乾電池だけでグランドキャニオン登頂を成功した「EVOLTA(エボルタ)」や音声認識によるコミュニケーションロボット「Robi2(ロビ2)」、ChatGPTなどの普及によりさらに進化した「RoBoHoN(ロボホン)」などが実演され、会話をしたり、踊ったり、写真撮影するロボットの姿に学生たちは釘付けとなっていました。
学生からの質疑応答では「Robi2(ロビ2)の今後はどう考えていますか」という質問に、高橋客員教授は「まだ開発中ですがスマートフォンとの連動を考えています」と答えました。
その他にも「有名起業家が人型ロボットの販売を行う計画を立てているニュースを見たのですが、10年後にはロボットが一家に一台普及されていると思いますか」という質問に対し「安全性の問題も含めてロボットが技術的にどこまでできるのか、リスクはつきものですがその先に起きることを社会がどこまで許すのかを考えると、人型ロボットの実現は難しいと思います。どちらが正しいかはやがて証明されるのではないでしょうか」と自身の見解を答えました。
最後に高橋客員教授は「みなさんユニークになってください。迷った時は、自分が心惹かれるものを選択しましょう。その選択で苦労するかもしれませんが、おもしろいことを体験して学んでください。個人の感性・発想と行動が重要です」と学生たちの背中を押しました。
講演を聞いていた学生は「ロボットに興味がありよくニュースをチェックしますが、今日の講義はとても面白かったです。その中で、高橋客員教授の経歴がとても興味深く、私もユニークな選択をして挑戦してみようと思いました」と話しました。
学生たちにとって、これからの学生生活や就職活動に大きな影響を与える、貴重な特別講義となりました。
株式会社ロボ・ガレージ
総合情報学部情報学科