2025.10.02
松居和寛准教授が「生体医工学シンポジウム2025」で共同研究成果を発表
9月12日(金)、13日(土)の2日間、山梨県立図書館(山梨県甲府市)で開催された「生体医工学シンポジウム2025」で、総合情報学部情報学科 松居和寛准教授が主導する共同研究2件の成果が発表されました。
本シンポジウムは、日本生体医工学会が主催する年次シンポジウムで、2003年にスタートしました。生体医工学分野における最先端研究の成果共有や異分野の研究者との交流を促進、若手研究者の育成・研究活動の活性化を目的としています。
研究発表は以下のとおりです
タイトル:「機能的電気刺激を用いた卓上ヒト手関節神経筋系検査装置の開発」
佐々木明成(大阪大学 大学院生)、松居和寛(責任著者 大阪電気通信大学 准教授)、堀宗一朗(大阪大学 大学院生)、厚海慶太(広島市立大学 助教)、森佳樹(大阪大学 助教)、平井宏明(大阪大学 准教授)、西川敦(大阪大学 教授)
概要:これまで、手関節の1自由度運動に電気刺激を与え、その力応答からヒトの身体動特性を取得するシステムを開発してきた。本研究では、臨床現場での測定利用を視野に、従来大型であったシステムを小型化。新たに開発した装置と既存装置を用いて実験を行い、データを取得することで小型化の有効性を検討した。
タイトル:「箱持ち上げ動作におけるPseudo-Hapticsを用いた内部モデル変容の汎化の検討」
明石諒佑(大阪大学 大学院生)、松居和寛(責任著者 大阪電気通信大学 准教授)、藤井琉羽(大阪大学 大学院生)、岡田耕太郎(大阪大学 大学院生)、厚海慶太(広島市立大学 助教)、森佳樹(大阪大学 助教)、平井宏明(大阪大学 准教授)、西川敦(大阪大学 教授)
概要:Pseudo-haptics(PH)は、身体動作を反映する視覚的ポインタの位置や速度を適度に変化させることで触力覚の錯覚を生じさせる現象である。PHは人間の内部モデルと関係が深いと考えられているが、その機序には未解明の点が多い。本研究では、Virtual Realityを用いて箱の持ち上げ動作にPHを誘起し、内部モデルの変容が異なる大きさ・重さの箱に汎化するかを検討した。
生体医工学シンポジウム2025
https://smartconf.jp/content/jsmbe-sympo2025/
研究室紹介サイトWHO’S LAB(松居和寛准教授)
https://www.osakac.ac.jp/whoslab/research/matsui-k/
リハビリテーション医工情報学研究室