6月14日(火)から17日(金)にかけて京都国際会館(京都市)で行われた2022年度(第36回)人工知能学会全国大会 一般セッション口頭発表部門で、情報工学科 古崎晃司教授らの発表が優秀賞を受賞しました。
この賞は、人工知能学会全国大会での発表を奨励することを目的とし、発表された研究の中でも特に優秀な研究を発表した研究者に授与されるものです。
今年度は約350件ある一般セッション発表のうち、7件が優秀賞に選ばれました。
AI技術が社会の中で広がりを見せつつある中、より安全・安心に活用していくためにはシステムが判断に至った理由を説明できる(説明可能性を有する)技術が必須となります。そのような説明可能性を有したAI技術の体系化と普及促進を目的に、シャーロック・ホームズの小説を知識グラフ化したものを用いて「犯人の推定」と「推定理由の説明」をするAI技術を開発するコンテスト「
ナレッジグラフ推論チャレンジ」が、2018年から毎年開催されています。
提供する知識グラフは、説明生成に用いられることを念頭に、対象とする小説の追加や内容の検討等の改良を重ねました。この研究では、4年間のナレッジグラフ推論チャレンジで重ねた考察をもとに、説明生成に利用することを想定した知識グラフ構築におけるガイドラインを提案しました。
◆受賞題目
「説明生成のための知識グラフ構築ガイドラインの考察
―ナレッジグラフ推論チャレンジを例にして―」
古崎晃司・江上周作・松下京群・鵜飼孝典・川村隆浩