7月28日(木)、大学院建築学コース「構造デザイン特論」の授業で、構造デザイナーで京都工芸繊維大学教授の満田衛資氏をお招きしての特別授業「構造デザインの方法論」が行われました。
満田氏からは、「構造設計は不等式の世界であり、それを満足するような答えは無数にある。構造設計に限らず、設計とは、たくさんの答えの中からどれを選ぶかを決断することであり、大事なことはそれをどのように決定したかの過程や考え方である」という、設計に対する考え方を説明いただきました。また、満田氏が構造設計を行った建物をいくつか例として取り上げて、建築家が最初に提示した設計やコンセプトを、どのようにして実現可能なものに具現化してゆくかのプロセスを解説していただきました。
聴講した大学院生は、熱心にメモを取りながら、満田氏の講義に聞き入っていました。また、ときおり満田氏から発せられる構造デザインに関わる質問に対してはそれぞれが的確に答え、本学での学びがきちんと身についていることを示してくれました。最後に質疑が行われ、授業時間の終了後も活発な討論が交わされました。