2025.07.17
電子通信工学コースの授業でNTT 山下史洋氏による特別講演を開催しました
7月8日(火)、工学研究科電子通信工学コースの学生を対象に「大学院ゼミナール」の授業の一環として、NTTアクセスサービスシステム研究所 山下史洋氏による特別講演を開催しました。
山下氏はNTTに入社してから約23年間、離島・災対・船舶用衛星通信用装置を研究開発し、事業導入してきました。
今回の講演では、「衛星通信に関するこれまでの研究開発とB5G/6Gに向けた新たな取り組みについて」をテーマに、NTT研究所の取り組みから始まり、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)の研究開発や、通信速度や容量を向上させる技術であるMIMO(Multi-Input Multi-Output)、次世代の通信インフラであるHAPS (High Altitude Platform Station)、最近のトレンドの低軌道衛星計画などについてご講演いただきました。
山下氏は、国内の企業だけでなく海外企業、企業内の分社化にも触れ、市場ニーズに迅速に対応する経営戦略やスピード感のある意思決定、柔軟な対応力の必要性について話しました。
また、研究開発において、使う人が使いやすいように開発することが重要であると述べ、学生たちにも「誰のための技術なのか」を常に意識しながら学びを深めてほしいとメッセージを送りました。
最後に、質疑応答の時間が設けられ、山下氏はそれぞれの質問に対して丁寧に答えながら、自身の経験をもとに、実践的なアドバイスも交えて語りました。
今回の講演は学生たちにとって、衛星通信に関する研究開発と、B5G/6Gに向けた新たな取り組みについて理解を深める貴重な機会となりました。