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2022.10.28

建築学コース「ICT建築設計生産論」の授業で特別講義が行われました

本学は、文部科学省が実施する令和3年度「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DX(デジタルトランスフォーメーション)をけん引する高度専門人材育成事業」に選定を受け、建築の各工程(計画、設計、施工、保守)においてBIMを活用したシミュレーションを行うことができる高度な専門人材の育成を産業界と連携して推進しています。
 
本事業に関連して大学院建築学コース「ICT建築設計生産論」の授業で、10月12日(水)と19日(水)の2週にわたり、2社の企業の方々をお招きして特別講義を行いました。
 
12日(水)は、一貫構造計算ソフトウェア「SS3」や「SS7」を主力商品とする、ユニオンシステム株式会社の社員の方にお越しいただきました。
 
 
初めにBIM企画室 兼 BIMプロジェクト責任者 蔵盛正行氏より、ユニオンシステム株式会社の概要や日本でのBIM活用事例についてご説明いただきました。その後、ユニオンシステム株式会社の商品であるソフトウェアを使用し実習を行いました。
実習では、授業でエクセルを使い準備した内容をもとに、一貫構造計算ソフトウェアSS7を使用して建物データを作成します。その後、作ったデータをSTB形式のファイルに変換し、「Revit」上で3D図化します。蔵盛氏や営業部 辻雄規氏をはじめとした社員の方々の指導のもと、学生たちは最新のソフトウェアを活用していました。
 
 
 
また、開発部 河野達己氏による、開発途中の「SS7 Revit Link」の実演も行われました。
 
最後に、本学OBでもあるソフト開発者 西田智朗氏から「建築業界でのIT活用の余地はまだまだあり、チャレンジし甲斐がある。新しい可能性を模索していってほしい」とメッセージをいただきました。
 
建築学科 北尾聡子准教授は、「最先端の技術や開発途中の技術にも触れることができ、これから社会に出る院生にとって、貴重な体験になったと思う」と話しました。
 
 
19日(水)は、山本敦氏(株式会社東畑建築事務所 構造設計室/BIM推進室)にお越しいただきました。
 
 
授業の前半は、山本氏自身の経験を交えて建築設計を行う組織の種類と違いや、構造設計実務の現状と今後についてお話しくださいました。
 
後半は、前週と同じくSS7やRevitを使用し、図面を作成する実習を行いました。
 
 
まずSS7で、それぞれ自由に建てたい建物の平面図を作ります。その後Revitで柱や梁といった部材の情報を入力した伏図を作成し、それを利用して設計図書を作成しました。この工程をデジタルで完結できるようになることで、工事等でも機械でデータを読み取り、効率的に作業を行うことができます。
 
 
 
授業の最後に、建築学科 飯島憲一教授より「DXの土壌が整えば、よりシームレスに作業ができるようになる。この授業を通して問題意識を持ってほしい」と、期待を込めたエールが贈られました。

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