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2022.11.17

先端理工学コース 多米田研究室の大学院生が超高エネルギー宇宙線観測機器のメンテナンス作業を行いました

工学部基礎理工学科 多米田研究室(多米田裕一郎准教授)では、超高エネルギー宇宙線の起源解明を目的としたテレスコープアレイ(TA)実験を推進しています。TA実験は日米を中心とした国際共同実験で、米国ユタ州の西部砂漠地帯にて、地表粒子検出器や大気蛍光望遠鏡を用いて、超高エネルギー宇宙線の観測を行っています。
 
ここ数年間は新型コロナウイルス感染症の影響から現地での作業ができなかったため、観測機器に不具合のあるものが増えてきていましたが、ようやく米国への渡航ができるようになり、今年は大規模なメンテナンス作業を実施しています。
 
この作業を、大学院工学研究科先端理工学コース博士課程前期1年の村上実哉斗さん(基礎理工学科卒業)が現地で行ってきました。夏休み期間の約1ヶ月間滞在し、地表粒子検出器の不具合のある電子回路の修理や無線アンテナの調整、バッテリー交換などのメンテナンス作業を行いました。村上さんは、TA実験の中でもより高いエネルギーをターゲットとした拡張実験TAx4実験の検出器を中心に作業しました。TA実験の地表検出器は琵琶湖と同程度である700㎢と広大な砂漠地帯に1.2km間隔で507台設置されていますが、TAx4実験は更に広い領域に2.1km間隔で257台設置されているため、アクセスするだけでも重労働です。
 
また、同コース博士課程前期1年の佐藤聖真(同学科卒業)さんは、TA実験の大気蛍光望遠鏡の不具合のある光センサー(光電子増倍管)や、光センサーに印加する高圧電源モジュールの交換作業などのメンテナンス作業を行っています。
 
ユタ州の砂漠地帯に置かれた地表粒子検出器
 
地表粒子検出器のメンテナンスの様子
 
TAx4実験の地図。緑の丸はメンテナンスにより改善した検出器
 
大気蛍光望遠鏡の鏡
 
大気蛍光望遠鏡の光センサー交換作業
 

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