2016.06.27
柳田教授がJINS MEMEを活用したコントロールブリッジアプリケーションの開発に研究協力
工学部基礎理工学科 柳田達雄教授が、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者向け支援ソリューションの開発を目指すプロジェクト「FOLLOW YOUR VISION」による、メガネ型ウェアラブルデバイス「JINS MEME」を活用したコントロールブリッジアプリケーションの開発に研究協力しています。
「JINS MEME」は、メガネ・アイウエアブランド「JINS」を運営する株式会社ジェイアイエヌが開発したメガネ型のウエアラブル端末。
鼻パッド部分に組み込まれたセンサーにより、瞬きや視線の移動などの眼球の動きをリアルタイムに検出することができます。
「FOLLOW YOUR VISION」では、ALS(筋萎縮性側索硬化症)等のハンディキャップを抱える方に向けて、「JINS MEME」から取得される眼電位センサーのデータをもとに、様々な電子機器の遠隔操作を可能とするコントロールブリッジアプリケーションの開発を目指しています。
柳田教授は、眼周辺の筋肉の電気的な活動データから、眼の動きを検出し、スマートフォンで処理できる技術開発に数理的側面から協力しています。
◇ALS(筋萎縮性側索硬化症)について
体を動かす運動ニューロン(神経系)が変性し、徐々に壊れてしまう疾患です。 運動を司る神経の変性によって筋肉への命令が伝わらなくなり、筋力の低下を引き起こします。 しかし、意識や五感、知能の働きは正常のまま。 発症してからの平均余命は3~5年と言われ、世界で40万人、日本には9,200人超の患者がいます。 ALSの進行によって、手足の麻痺による運動障害、コミュニケーション障害、 嚥下障害などの症状が起こり、最終的には呼吸障害を起こすため、 延命のための人工呼吸器の装着が必要となります。 極めて進行が速く、現在、治癒のための有効な治療法は確立されていません。
(JINS MEME「FOLLOW YOUR VISION」ホームページより引用)