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2023.02.06

通信工学科 村上研究室の学生たちが2023年暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2023)で発表を行いました

通信工学科 村上研究室の学生らが、福岡県北九州市のリーガロイヤルホテル小倉で開催された2023年暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2023)で発表を行いました。
SCISは、1984年以来毎年開催され、暗号と情報セキュリティ技術に関する最新の研究成果を発表する場と情報交換の場を提供しています。
 
セッション:2A3 公開鍵暗号
乱数を混合した部分的にトラップドアを有する数列を用いた高密度ナップザック暗号の提案
大学院工学研究科電子通信工学コース博士課程前期2年 佐藤 南
情報通信工学部通信工学科教授 村上 恭通
 
研究の概要:
多くの公開鍵暗号は量子コンピュータにより解読されることが証明されています。量子コンピュータで解けない部分和問題を利用するナップサック暗号は、耐量子暗号の一つとして期待されています。本研究では,秘密鍵が解読されていた奇数シフト数列に対して、下位ビット側に乱数を付加して解読できないようにし、さらに、平文を求められないようにするために、部分的に符号化してから暗号化するプリコーディングという手法を組み合わせることによって、高い安全性を有するナップザック暗号を提案しました。
 
セッション:3A2 高機能暗号2
合成数を法とするB-smoothな離散対数問題に基づくID-NIKSのp-1法に対する安全性評価
情報通信工学部通信工学科4年生 三木 美月
情報通信工学部通信工学科教授 村上 恭通
 
研究の概要:
本研究は、電話番号やメールアドレスなどのID情報を用いて鍵を共有する方式の実現に関する研究です。個人の秘密鍵を生成するには離散対数問題を解く必要があり、今まではコンピュータの性能不足により計算できませんでした。本研究では、コンピュータの著しい性能向上を背景に、実際に離散対数問題を解いて個人の秘密鍵を計算しました。さらに、解読に必要な素因数分解に必要な時間を測定して安全性を評価しました。その結果、鍵生成は1日以内で可能ですが、解読には140万年以上かかることを示しました。

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