2023.03.06
2022年度 情報通信工学部 通信工学科が卒業研究発表会を開催しました
2月21日(火)、22日(水)に情報通信工学部 通信工学科4年生が「卒業研究発表会」を行い、今年度も多彩な研究テーマが披露されました。
1年間の研究成果を、緊張しながらも制限時間内に発表し、研究内容について先生方より質問も多く飛び交った2日間。83人の学生たちが無事に発表を終えました。
今年も昨年同様に、会場と遠隔で双方向にリアルタイムでコミュニケーションがとれるハイブリッド方式で実施しました。
新型コロナウイルス感染症対策として、発表者である4年生以外はオンラインでの参加となり、密を避けるために2教室に分けて開催しました。
発表後は、各教室から教員の総評が行われ、研究に励んだ4年生を称えました。
最優秀発表賞(友電会賞※)は、安江 竜司さん(佐藤研究室)の「ICNにおける確率的キャッシュ判断手法の性能比較に関する研究」が選ばれました。
安江さんは、現在のIPアドレスをもとにした通信方式ではなく、コンテンツ名をもとにした通信方式である情報指向ネットワーク(ICN)を、ルータにおけるキャッシュ処理を確率的に実施することで、キャッシュ効率やトラヒック量削減にどの程度影響するのかを明らかにするために、キャッシュ確率手法の違いによる性能比較の研究を行いました。
例年に続き、わかりやすい発表・頑張った研究を評価するという「学生投票」も行われ、セッション別の優秀賞も決定されました。
発表を終えた4年生は、達成感と清々しい気持ちでいっぱいの様子でした。
結果は以下になります。
【最優秀発表賞(友電会賞※)】
セッション1
安江 竜司(佐藤研究室)
「ICNにおける確率的キャッシュ判断手法の 性能比較に関する研究」
【セッション別優秀賞】
セッション1 : 得票率32.8 %
安江 竜司(佐藤研究室)
「ICNにおける確率的キャッシュ判断手法の 性能比較に関する研究」
セッション2 : 得票率25.9 %
為岡優斗(木原研究室)
「データセンター用の液浸多心光ファイバコネクタの特性調査」
セッション3 : 得票率17.9 %
門澤 佳生(土居研究室)
「ARのための手形状の認識におけるデータ形式の検討」
セッション4 : 得票率21.3 %(同率)
河地 咲良(土居研究室)
「飼い犬との遠隔コミュニケーションのための深層学習に基づく尾の動作解析」
セッション4 : 得票率21.3 %(同率)
泉 裕貴(村上B研究室)
「ムンカー錯視による色相同化の錯覚を利用したCAPTCHAの提案」
セッション5 : 得票率21.6%
岩松 翔大(佐藤研究室)
「Wi-Fiの電波強度を利用した接近通知アプリケーションの実装に関する研究」
セッション6 : 得票率23.5%
南部 遥(木原研究室)
「ヘテロコア光ファイバのモード間干渉を用いた温度センサの研究」
セッション7 : 得票率20.9 %
東 洸希(柴垣研究室)
「LPWAを使った通信距離の測定に関する研究」
セッション8 : 得票率18.6%
柚木 慎太郎(前川研究室)
「赤道域の気候によるKu帯衛星通信への影響」
セッション9 : 得票率32.7 %
岩野 将(土居研究室)
「音を聴く位置による周波数特性の差異に対する人物位置検出に基づく補正の提案」
※友電会賞:学業成績・スポーツ・社会奉仕活動を通した社会貢献等、学科により相応しいと思われる成果をあげた5学部全学科の卒業予定者(各学科1名)に対し、大阪電気通信大学友電会(同窓会組織)から贈られる賞です。