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2020.01.23

衛星通信研究施設屋上のパラボラアンテナ設備が電子情報通信学会誌12月号に掲載されました

電子情報通信学会の2019年12月号「新たな展開を見せる衛星通信・放送・応用技術小特集」に、衛星通信研究施設屋上のパラボラアンテナを含む実験設備が紹介され、通信工学科の前川泰之教授を中心に行われてきた長年にわたる研究成果が掲載されました。(前川泰之、電子情報通信学会誌、第102巻、第12号、pp.1100-1103、2019年12月)

 

 

前川教授らが携わっている衛星通信研究施設は、静止軌道上の通信放送衛星(CS、BS、JCSAT1等)の電波を常に受信し、データ伝送効率に関する基礎研究を行っています。これまで30年以上にわたって蓄積した降雨等の気象現象の影響を記録したデータがあり、ITU-R(世界電気通信連合無線通信部門)の標準化活動等に対して世界的にも貴重な研究施設となっています。

 

同学会誌の「小特集」で前川教授が執筆した6番目の論文「衛星通信における電波伝搬研究」では、本学で1986‐2006年の20年間に測定されたCS(20GHz)とBS(12GHz)の降雨減衰データ、1995~1998年に北海道から九州まで全国の6大学間でJCSAT1(14/12GHz)を用いて共同で行った降雨減衰同時測定、および2003~2006年に京都大学との共同研究で行った日本(RISH、京都大学生存圏研究所)とインドネシア(EAR、赤道大気レーダー)間での降雨減衰上下回線(14/12GHz)同時測定等の成果が詳しく記述されています。

 
 

衛星通信研究施設の建物は、寝屋川キャンパス大規模リニューアル工事に伴い取り壊される予定ですが、幸いBSアンテナ(直径1.2m)とその他の小型のアンテナ(直径30~60cm)は今年から新棟屋上に移設されることになっており、今後新棟に移っても衛星通信研究施設は今までと同様に活発な研究を続け、更なるデータの蓄積とITU-R等への貢献が期待されています。

 

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