2025.09.02
電気電子工学科2・3年生が大飯原子力発電所を見学しました
電気電子工学科では、教室での学びを実社会に結びつけるため、実際の施設や技術者と触れる機会を大切にしています。今回はその一環として、2・3年生の学生が関西電力株式会社 大飯発電所と原子力研修センターを見学しました。
発電所は厳しいセキュリティ管理のもと、限られた人数しか入れない特別な場所です。学生たちは7月25日(金)と7月29日(火)の2日間に分かれて合計80名が参加し、最先端の電力供給の現場を体感しました。
まず訪れたのはPR施設「エルガイアおおい」。ここでは中央制御室を模擬したシミュレータを間近に見学しました。実際に運転業務を担う職員の訓練を目の前で見ることができ、学生たちは、講義で学ぶ仕組みが、こうして社会を支えていることを知るとともに、強い印象を受けていました。(※『エルガイアおおい』は一般の方の見学できる体験施設です是非皆さんも訪れてみてください)。
写真:『エルガイアおおい』にてシミュレータ設備と発電運用について説明を受けている様子
続いて発電所構内では、VRを使った発電所内部の見学や、原子力研修センターでのリアルな作業環境の再現施設を体験。燃料交換や点検訓練の様子に触れることで、安全で安定した電力を供給するために欠かせない技術と人材育成の重要性を実感しました。
見学後の質疑応答では、「緊急時の安全対策」や「発電開始の手順」など、学生から積極的に質問が飛び交いました。専門家の方々の真摯な説明を受けることで、エネルギー分野の学びをさらに深めるきっかけとなりました。
写真:燃料貯蔵ピット@原子力研修センター
写真:原子炉上蓋@原子力研修センター
写真:中央制御模擬制御盤@原子力研修センター
※上記写真は全て実習用の設備です
また、移動中のバスでは事前・事後学習として「S+3E」(Safety+Energy Security/Economic Efficiency/Environment)についても学習。座学と現場体験を組み合わせることで、エネルギーを多角的に捉える力を養いました。
今回の見学は、単なる施設訪問にとどまらず、「もの」づくりの最前線と「ひと」の熱意に触れる学びの場でした。
電気電子工学科では、こうした実体験を通じて、未来の社会を支える技術者を育てています。
関西電力株式会社の皆さまには、貴重な学びの機会をいただき心より感謝申し上げます。
参加者集合写真@エルガイアおおい
写真:7月25日(金)参加者の一部