11月17日(月)、寝屋川キャンパスのOECUイノベーションスクエア(A号館)コンベンションホールにて、電気電子工学科の3年生を対象に、電気三学会(電気学会、電子情報通信学会、映像情報メディア学会)関西支部が主催する「学生のための講演会」が開催されました。
はじめ本講演会の主催である電気三学会について、工学部電気電子工学科 濱田俊之教授より紹介がありました。
その後、関西電力送配電株式会社の立松正幹氏による「ゼロカーボンに向けて電力系統で生じる技術的課題と解決に向けた取り組み」をテーマにご講演いただきました。講演では「ゼロカーボンに向けた、再生可能エネルギーの増加による電気系統の慣性の安定性への対策」「再生可能エネルギーの出力の変動に対する対策」の2つのポイントを軸に、国内外の事例と同社の取り組みなどについてご紹介いただきました。
立松氏はとくに国内の電力系統で生じる技術的課題として「系統慣性の低下メカニズム」を挙げ、その解決に向けて同社が携わった「常時監視システムの導入」「対策装置の検討」の取り組みについて図表を交え解説されました。
質疑応答では、「慣性が小さいと周波数が変動しやすくなるのか」「同期フェーザ計測装置(PMU)について詳しく聞きたい」「今までのゼロカーボンに対する取り組みでの効果はどれぐらいあったか」など、多くの質問が学生から寄せられました。
講演を受けて松本航輝さん(工学部電気電子工学科3年)は「講演の内容は授業で学んでいましたが、より高度で専門的な内容でした。難しく感じる部分もありましたが、実際に電力系統に携わる企業の方からお話を聞けたのでよかったです」と感想を述べました。
学生たちにとって、持続可能な社会の実現に向けた国内外の最新の動向について学ぶ貴重な機会となりました。
電気電子工学科では、企業連携講座のような学内で企業技術者からの講義や知識を得る機会に加えて、学外のセミナーや見学を通じた専門知識を得る活動も行っています。
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