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2024.02.22

工学研究科電子通信工学コース村上研究室の学生がSCIS2024で発表

1月23日(火)から26日(金)の4日間、出島メッセ長崎(長崎県長崎市)で開催された「2024年 暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2024)」で井上颯人さん(工学研究科電子通信工学コース村上研究室1年)が研究発表を行いました。

SCIS2024は、暗号と情報セキュリティ技術に関する最新の研究成果の発表および情報交換の場として、1984年以来毎年開催されているセキュリティ分野における日本最大規模のシンポジウムです。

 

1990年、本学村上恭通教授が京都工芸繊維大学で博士前期課程を過ごしていた際、当時研究室の教員だった京都工芸繊維大学笠原名誉教授と共に、合成数を法とする離散対数問題を利用した予備通信不要なID鍵共有方式(MK)を提案しました。しかし、当時はコンピュータの性能不足のためMKを実現させることができませんでした。その後2022年に、本学通信工学科村上研究室に所属していた三木さん(2022年度卒業)らが p-1とq-1の素因数がB-smoothな方式を提案し、MKの秘密鍵が実際に求められることを示しました。

今回の発表では、SITA2023(第46回情報理論とその応用シンポジウム)にて発表したB-smoothな位数を有する離散対数問題に基づくMKの個人秘密鍵を、GMPライブラリを用いてC言語で実装しρ法に「識別点法」と「モンゴメリ乗算」を組み込むことにより更に高速化したことを提案しました。

 

井上さんは「発表件数は300件を超え、800人以上の参加者がいました。その中で、他大学の先生や企業に勤めている方と直接お話しすることができ、研究に関するアドバイスをいただけたので、とても有意義な体験をすることが出来ました」と手応えを感じた様子で話してくれました。

 

発表内容は以下の通りです

【セッション3C1 ID 暗号・属性ベース暗号・関数暗号】

3C1-1「離散対数問題に基づくID-NIKSの個人秘密鍵生成法の識別点を用いた高速化」

◎井上颯人(工学研究科電子通信工学コース1年)

三木美月(情報通信工学部通信工学科卒業)

村上恭通(情報通信工学部通信工学科教授)

境 隆一(情報通信工学部通信工学科准教授)

 

SCIS2024(2024年 暗号と情報セキュリティシンポジウム)

https://www.iwsec.org/scis/2024/

 

SITA2023(第46回情報理論とその応用シンポジウム)

https://www.ieice.org/ess/sita/SITA2023/

 

村上研究室

https://www.osakac.ac.jp/whoslab/research/murakami/

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