2025.01.06
電子通信工学コースの学生が「ISITA2024」で研究発表
11月10日(月)から13日(水)の4日間、台湾台北市の国立台湾科技大学で開催された国際シンポジウム「ISITA2024」で井上颯人さん(工学研究科電子通信工学コース2年)が2件の研究発表を行いました。
情報理論とその応用に関する本シンポジウム (ISITA) は、個人、特に学生を含む若い研究者が研究の楽しさを知る場を提供し、情報理論とその応用に関する新しい成果を世界と共有するための国際交流の場を創出しています。
研究発表の内容は以下の通りです。
1.「Faster Computation of Private Key in ID-NIKS Using DLP with Distinguished Points and Montgomery Multiplication」
井上颯人(大学院工学研究科電子通信工学コース2年)
三木美月(情報通信工学部通信工学科卒業)
村上恭通(情報通信工学部通信工学科教授)
境 隆一(情報通信工学部通信工学准教授)
概要:合成数を法とする離散対数問題に基づくID-NIKSについて、離散対数計算法であるρ法を識別点法とモンゴメリ乗算を用いて実装し、従来よりも高速に個人秘密鍵を計算することに成功した。
2.「Card-Based Threshoid Function Protocols with a Fewer Cards by Using Directional Cards」
森山貫太(情報通信工学部通信工学科卒業)
田口朋宏(情報通信工学部通信工学科卒業)
井上颯人(大学院工学研究科電子通信工学コース2年)
村上恭通(情報通信工学部通信工学科教授)
概要:上下の区別のあるカード(有向カード)を用いて、従来のプロトコルよりも使用するカード枚数を削減することができるカードベース閾値関数プロトコルを5種提案し、必要枚数について考察を行った。
井上さんは「他大学の教授や起業に努めている方々と直接お話しすることができ、研究に関するアドバイスをいただけたことなど非常に有意義な体験となりました」と手応えを感じた様子で話してくれました。
国際シンポジウムISITA2024
研究室紹介サイトWHO’S LAB(村上恭通教授)