2025.09.24
先端理工学コース 多米田研究室の学生2人がGCOSで研究成果を発表
9月9日(火)から11日(木)の3日間、東京大学(東京都文京区)で開催された「Workshop for the Global Cosmic Ray Observatory(GCOS)」で、坂本琉之助さん(大学院工学研究科 先端理工学コース2年 多米田研究室)と寺元理貴さん(同コース1年 同研究室)がポスター発表を行いました。
GCOSは将来の超高エネルギー宇宙線観測を目指す国際的な構想であり、本ワークショップには世界各国から研究者が集まり、超高エネルギー宇宙線に関する最新の研究成果や物理的解釈、さらにはGCOSの現状と将来展望について活発な議論が行われました。
研究発表の内容は以下のとおりです。
タイトル:「Improving reconstruction accuracy by incorporating air shower asymmetry for TAx4 SD」
坂本琉之助(大学院工学研究科 先端理工学コース2年 多米田研究室)
概要:宇宙線空気シャワーの地表における粒子密度分布の非対称性に着目し、従来よりも高精度な解析を実現する手法を提案した。
タイトル:「EarthCARE Laser Event observed by the Fluorescence Detector in the Telescope Array project」
寺元理貴(大学院工学研究科先端理工学コース1年 多米田研究室)
概要:大気蛍光望遠鏡による宇宙線観測において重要となる大気透明度の測定に、新たな手法を導入する可能性を示した。
なお、本ワークショップは、工学部基礎理工学科 数理科学専攻 多米田裕一郎准教授が代表を務める学術変革領域研究(A) 計画研究「環境を視る:宇宙線ミューオンを用いた宇宙・地球環境の可視化」との共催で実施され、多米田准教授は現地開催組織委員も務めました。
Workshop for the Global Cosmic Ray Observatory(GCOS)
https://indico.cern.ch/event/1525785/overview
研究室紹介サイトWHO’S LAB(多米田裕一郎准教授)