2020.05.20
5月15日(金)、RUG年次総会がオンライン上で開催され、建築学科の飯島教授が開会挨拶を行いました。
RUG(Autodesk Revit User Group Japan)は、Revitのユーザーグループであり、建築業界において、Revitを中心としたBIMを実務的に活用できるような活動を行い、その普及と展開を務めています。国内では2007年に結成され、近年ではBIMによるワークフロー分析を基にしたミッシングリンク(データ流通の血栓)を発見し、解決するための各種タスクフォース活動を行っています。
飯島教授は、2016-2019年度にかけてRUG第3期会長を務め、建築におけるBIM(Building Information Modeling)推進を手掛けてきました。
総会では意匠・構造・設備など各種ワーキンググループの活動報告や今後の活動方針のほか、さまざまな業界先端事例の報告がありました。
例年、対面式の総会では約100名の出席者ですが、現在の情勢を鑑み実施した今回のZoomビデオウェビナーを活用したオンライン総会では倍の約200名が参加。
今年度からは、株式会社日本設計の吉原氏が会長を務め、飯島教授は理事として引き続き、本会と建築業界を牽引していきます。
◆総会の様子はこちらから
YouTube (Autodesk Japan BIM チャンネル)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLdMYeRRM4zCOSWRAbeLeBs2LbwJLotuwJ
2020.04.21
工学部建築学科3年生の武田 剛さんが、「第9回E&GDesign学生デザイン大賞~ソトの暮らし方、生きがい~」をテーマにしたコンペで佳作を受賞しました。
武田さんが受賞したのは、「商業空間のエクステリア部門」。
カフェ、美容室をはじめとする、店舗のファサード、アプローチ、緑化計画などを提案するものです。
この賞は、屋外環境デザインについて、エクステリア業界、一般生活者のエクステリア・デザインの向上を目指し、空間・デザイン系を学ぶ学生から、
新鮮で独創的なアイデアを広く募集したものであり、提案趣旨と作品パネルを提出し審査が行われました。
住まい方や利用の仕方、身体面・心理面、省エネ・環境性等の要素と空間の関わり方を考えた空間デザインについて、作品提出を行い、この度の入賞となりました。
作品意図や重要視した部分について、武田さんは、「私の地元の、ある廃校になった小学校跡地を計画敷地にしました。人通りが少なくなったこの地を盛り上げるため、
そして近隣病院の患者さんのためにも少し気分転換になる緑あふれた場所を作りたいと考えました。
『病院の患者さんと地域住民とお見舞いに来た人たちのコミュニティ』
これを実現するために様々なプランを考え組み合わせていきました。
・大きな畑
・とれたて新鮮な野菜を使ったカフェ
・イベントなどで使えるステージ
・お見舞いに来た人がすぐに立ち寄れるお花屋さん
・森の休憩所
・図書館
・体育館
これらをパーゴラと木々でつなぎ合わせ直射日光を遮る廊下を作り患者さんや高齢者の負担を軽減させる、
公園のような身近な複合商業施設が今回の私たちの作品です。」と語ってくれました。
2018年に新設された本学の建築学科。設計実習など日ごろの学修の成果と弛まぬ努力が結果として表れた、1期生の武田さんの活躍は他の学生の刺激にもなります。
引き続き、建築学科では環境や情報をはじめ、多岐にわたる専門領域の知識を基盤に次世代を担う建築のプロの育成をめざします。
※ 以下、受賞作品一部
2020.03.25
3月23日(月)工学部建築学科にて、新2・3年生向けガイダンスをWeb上で実施しました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内感染拡大の状況を鑑み、本来大学構内にて実施する予定であった次年度に向けた学生向けガイダンスを、学生が自宅にいながら受講できる環境を調え実施しました。
ガイダンスを受けた学生は、事前にデータで共有された資料をダウンロードし、自宅等にてスマートフォンやPCを用いて、大学内の学科教員より配信されるガイダンスを視聴していました。
ガイダンスの内容は、次年度に向けた履修登録の注意点から、就職活動に向けたアドバイスや業界動向。そして、3年生後期から始まる各研究室配属に向け、各教員より研究室の紹介など様々。
資料配布だけでは分かりえない、細かなニュアンスを言葉で伝えることができる。またチャットや会話で相互のコミュニケーションをリアルタイムで取ることができるなど、課題とメリットを再認識できる試みでした。
また、ガイダンスを欠席した学生や内容を再確認したい学生については、今回の配信録画データをダウンロードできるよう設定しており、アフターフォローにも対応しています。
今回、学生は春期休暇中とのこともあり、学生と対面で事前調整や説明することができない中、案内メールや事前の接続確認テストを経て、今回のガイダンス実施となりました。
本学では引き続き、様々なツールやネットワーク環境を駆使し、学生へその時々に合った施策と教育を提供していきます。
2020.03.09
3月6日(金)、寝屋川キャンパスの構造実験室で「万能試験機」の取り扱い説明会が教職員向けに行われました。
今回の説明会は、万能試験機が計測試料に与える力の変化を記録するだけでなく、計測試料本体にセンサを貼り付けて数値的な変化を記録。グラフ化したデータをリアルタイムにプロジェクタに表示したり、力を加えることで変化する状態をカメラで撮影し、その状況をプロジェクタに映し出すなど、より2020年度の授業を想定した説明会となりました。
また、パソコンから万能試験機を制御する方法についても説明があり、参加した教職員が交代で実際の試験体を使った万能試験機の自動制御を実体験しました。
説明会では、メーカー担当者より基本操作のレクチャーや質疑応答を実施し、参加した教職員は担当者による説明を熱心に受けていました。
2020.03.02
2月27日(木)、建築学科のポプラプロジェクトメンバーを中心とする学生が、新棟へ配置する家具のデザインについてのブレインストーミングを行いました。寝屋川キャンパス大規模リニューアルの設計を担当している株式会社竹中工務店や家具メーカーの設計者も同席するこの打ち合わせはこれで4回目となります。
学生たちが、家具のデザイン案を約46種類考え、家具メーカーの設計者が1枚1枚のデザインの横にデッサンをしてくださり、学生のデザインについてアドバイスをいただきました。
今後、設計図を描き、それに基づき模型を製作し、どの家具を製作するか検討していく予定です。学生たちの発想と提案が新棟の設計に活かされるよう、今後も引き続き学生を取材していきます。
2020.02.27
建築学科の開設2周年企画作品展「成長はプロジェクトと共に」の学内展が2月24日(月・祝)~26日(水)まで寝屋川キャンパスのY号館6階のアトリエで開催しました。
学内展には、学科内選抜の学生一人ひとりの力を注いだ作品が並びました。
寝屋川キャンパス大規模リニューアル工事で伐採されたポプラの木で作製した椅子をはじめ、立体作図や図面模写、建築物の模型など、建築学科1期生と2期生の皆さんがこれまで取り組んできたプロジェクトを展示。タイトルのようにプロジェクトと共に成長した学生の作品が展示され、最終日の講評会では「みんな知識が増え制作物のレベルがどんどん上がってきている。建築を楽しむ心を忘れずに、引き続き切磋琢磨して頑張ってください」などの声をいただきました。
※開催を予定していました京町家「ににぎ」(三条)での学外展(3/15~3/22)は中止させていただくこととなりました。昨今の新型コロナウイルス(COVID-19)感染症に関する各種報道がある状況を踏まえ、ご参加いただく外部講師の先生方、学生の健康面を最優先に考慮し中止の判断をいたしました。
2020.02.20
2月18日(火)、一般社団法人日本建築学会 情報システム技術委員会 設計・生産の情報化小委員会が主催するBIMの日2020シンポジウム「〇〇のためのBIM」が
開催され、本学工学部建築学科の飯島憲一教授が報告を行いました。
飯島教授は設計・生産の情報化小委員会のメンバーであり、傘下のワーキンググループ(WG)であるIPDコラボレーション研究WGの主査も務めています。
6回目となる今回は第1部で設計・生産の情報化小委員会WGによる報告が行われ、飯島教授が登壇。IPDコラボレーション研究WG「BIMデータベースの魅力を探る」と題し、
1年間のWGの活動成果などを踏まえながら報告しました。
第2部では「〇〇のためのBIM」をテーマとし、各職域の立場よりBIMの有用性・問題点についての発表や、その発表をもとにしたパネルディスカッションが行われました。
理想的な建築のライフスタイルを実現するために「BIMをどのように連携して使うべきか」、「建築にとってどのような効用を生むのか」など、各職域のプロフェッショナルな
視点を導入した議論が交わされました。
2020.02.14
建築学科のポプラプロジェクトメンバーを中心とする学生が、寝屋川キャンパス大規模リニューアルの設計を担当している株式会社竹中工務店の設計者から「プロが設計する家具の50分の1サイズの模型を作ってほしい」と1月29日(水)の打ち合わせで依頼があり、1週間で5人の学生が50~60個の模型を製作しました。
2月7日(金)、新棟のプレゼン時に大石利光理事長・学長をはじめ関係者に家具の模型を披露しました。
大石利光理事長・学長は「寝屋川キャンパスのリニューアルは、建築学科にとって生きた教材です。このように関わることができ、今回製作した模型が完成した新棟の家具と比べられることができるのも今後に必ず生かされます」と学生を激励しました。
この1週間、毎日大学に通いプロが設計した図面を見ながら丁寧に模型を製作した学生たちは、やり切った表情で模型を見つめていました。寝屋川キャンパス大規模リニューアル工事は、建築学科の学生の実学教育の場となっています。
学生の自由な発想と提案が新棟の設計に活かされるよう、今後も引き続き学生を取材していきます。
2020.02.07
1月29日(水)建築学科のポプラプロジェクトメンバーを中心とする学生が、寝屋川キャンパス大規模リニューアルの設計を担当している株式会社竹中工務店と家具メーカーの設計者と新棟へ配置する家具のデザインについてのブレインストーミングを行いました。この打ち合わせはこれで3回目となります。
その前に、竹中工務店の設計者と家具メーカーの設計者からプロジェクトメンバーに依頼が・・・
学生がデザインする家具とは別に、竹中工務店と家具メーカーがデザインして納品する家具があります。
その「プロが設計する家具の50分の1サイズの模型を作ってほしい」とのこと。2月7日(金)に新棟のプレゼン時に関係者に提案する大事な模型です。
プロが設計する図面を見て模型をつくることは、モノづくりをめざす人にとって一番勉強になること。
学生たちも最初はびっくりしましたが、メモを取り依頼者がどういうものを希望しているか真剣に聞いていました。
その後、学生から各自デザインした新棟に配置する家具のイメージ図を発表。
前回アドバイスをもらったところを修正し、自分なりに使用する人たちのイメージを持ってプレゼンを行いました。
今回プレゼンしたものを持ち帰ってもらい、候補を選考していただくことになりました。
寝屋川キャンパス大規模リニューアル工事は、建築学科の学生の実学教育の場となっています。学生の自由な発想と提案が新棟の設計に活かされるよう、今後も引き続き学生を取材していきます。
2020.01.27
1月10日(金)、建築学科の学生が本学に隣接する「寝屋川市立中央幼稚園」の園児たちにポプラプロジェクトで製作した椅子を贈呈しました。
ポプラプロジェクトとは、寝屋川キャンパス大規模リニューアルに伴い伐採されたポプラの木を未来に残すプロジェクトです。
プロジェクトの一環として、建築学科のインテリア計画の授業でポプラの木を使って椅子を製作することに。昨年の9月から設計図を作成し、11月より製作を開始しました。学生たちは園児たちに喜んでもらうために汗を流して椅子作りに取り組み、22脚完成しました。
贈呈式当日、園児たちが本学を訪問。建築学科の北澤准教授から、園児たちに新棟リニューアル工事を行っていることや椅子を作った経緯を説明し、園児も興味津々に話を聞いていました。
その後、学生たちから園児に対して、椅子に込められた想いや使い方をプレゼン。園児に興味を持ってもらうために、椅子を実際動かしてみたりクイズを出したりと工夫を凝らしていました。
プレゼン後、園児たちに自由に座るよう促すと大喜びで椅子に座り、人気のある椅子は列ができていました。
今回椅子をつくるにあたって、苦労したことと工夫したことを学生に聞いてみると「角材をいくつも組み合わせて大きな椅子になるよう工夫しました」、「バラバラなものを平らにするためにヤスリをかけるのに苦労しました。ただの椅子ではなく自分で動かして背もたれを組み立てたり、収納できる扉を開けたりと、使いながらワクワクしてもらうためにいろんな工夫を詰め込みました」など、語ってくれました。
今回、園児たちに選んでもらった椅子13脚はいったん学内に持ち帰り、再度安全性をチェックしたのち後日贈呈することになりました。
贈呈後は園長先生より園児たちが作ったメッセージを手渡され、参加した学生たちも嬉しそうな笑顔をみせていました。
自分で作ったものが人の手に渡って喜んでもらう嬉しさを感じることができた機会となりました。
建築学科では今後もこの取り組みを続けていく予定です。
2020.01.17
家の設計や大工体験、建築作品の鑑賞などを通して建築への理解を深める「なにわ建築フェスタ2019」(主催:一般社団法人大阪府建築士事務所協会、協力:大阪電気通信大学・摂南大学)が12月21日(土)と22日(日)の2日間、駅前キャンパスとアルカスホールの2会場で開かれ、工学部建築学科の学生が「建築作品展」やガイドツアー「寝屋川かるたをめぐるまちあるき」などに参加しました。
「寝屋川かるたをめぐるまちあるき」では、本学で伐採・製材したポプラで作られたジオラマ模型(ポプラプロジェクト成果)と今回のために学生たちによって新たに作られた寝屋川ガイドマップを使い、事前にまちあるきのルートを説明。
その後、実際に寝屋川や八坂神社などを巡り、あらためて「寝屋川」という町の魅力を再認識していただきました。
本学駅前キャンパスで開催された「建築作品展」では、1,2年生が製作した設計課題の図面作品、模型やパース(完成予想図)など総数約30点を展示。2年生作品では特に寝屋川市内に実在する公園近くの敷地に建つ「水辺の集合住宅」をテーマに、機能性や快適性、協調性を追求しながら環境にも配慮した集合住宅作りに挑戦しました。
また、作品展には寝屋川市の広瀬慶輔市長も訪問。
学生たちが作った建築作品を眺めながら「寝屋川市の将来ビジョン」について語ってくださいました。
学生たちにとっても、参加された方にとっても有意義な一日になったようです。
2020.01.16
1月15日(水)、本学J号館演習室にて特別講義「構造設計を職業にするということ」を開催しました。
今回の特別講義は、ユニークな構造形式の建物の構造設計を数多く手掛ける桝田洋子氏(桃李舎一級建築士事務所代表)を特別講師に迎え、工学部建築学科2年生の「建築構造1」の授業時間内に行われました。
講義では、桝田氏が構造設計者として建築家・施主・審査機関・施工会社と協働し、どのように建築物を完成に導いていくのかを図面・パース・完成写真を交えながら講演。
本学の学びについても触れていただき「ひらめきは何もないところからひらめくのではなく、いろんなものを見て学んでいくうちにそれが蓄積され、編集されて浮かぶ筋トレのようなもの。今学んでいることがどんどん活きてきます」と、勉学に励む学生たちにエールを送ってくださいました。
また「構造設計を職業とする」桝田氏の事務所の雇用形態や、社会人としてのモチベーションの保ち方などもお話いただき、学生たちには時折メモをとりながら真剣に聞き入っていました。
就職活動を控える学生たちにとって、将来のビジョンが垣間見える貴重な時間になったかと思います。
2019.12.23
家の設計や大工体験、建築作品の鑑賞などを通して建築への理解を深める「なにわ建築フェスタ2019」(主催:一般社団法人大阪府建築士事務所協会、協力:大阪電気通信大学・摂南大学)が12月21日(土)と22日(日)の2日間、駅前キャンパスとアルカスホールの2会場で開かれ、工学部建築学科の学生が「建築作品展」やガイドツアー「寝屋川かるたをめぐるまちあるき」などに参加しました。
駅前キャンパスで開催された「建築作品展」では、2年生が製作した住宅のジオラマやパース(完成予想図)など約15点を展示。寝屋川市内に実在する公園近くの敷地に「水辺の集合住宅」を作ることをテーマに、機能性や快適性、協調性を追求しながら環境にも配慮した住宅作りに挑戦しました。
付近にある古墳にヒントを得て、遺跡のような外観の住宅を考案した武田剛さん(工学部建築学科2年生)は実際に建築現場で使われるモルタルを使って住宅模型を製作。古墳から出土した六角形の鏡にちなんで住宅やベンチ、防音壁などに六角形のデザインを取り入れ、訪れた子どもたちの興味や関心をひいていました。将来は建築家を目指している武田さんは「建築物は人から愛されることで長く住まわれ続けることができます。自分は将来、周囲に溶け込める建築物を作っていきたいです」と語っていました。
また、寝屋川キャンパスのリニューアル工事に伴って伐採したポプラの木を使った活動「ポプラプロジェクト」コーナーも盛況。木製のイスの温かみに触れた子どもたちの笑顔が印象的でした。イベント2日目の「寝屋川かるたをめぐるまちあるき」では、学生が寝屋川かるたに詠まれている友呂岐(ともろぎ)緑地など名所旧跡に参加者を案内しました。
駅前キャンパスに隣接するアルカスホールでは、建築学科の飯島憲一教授による建築講演会が行われ、建築に興味のある市民が熱心に耳を傾けました。飯島教授は「BIM※」と題して講演。BIMの基本知識から導入するメリットなどについて解説しました。国土交通省が官民一体でBIMを推進している現況についても触れ、「2019年は建築ONE TEAMの年です」と強調しました。
続いて、安井建築設計事務所ICT室の戸泉協氏が登壇、飯島教授の解説をベースにBIMの具体的な活用事例を紹介しました。「BIMを活用すればその建物における環境(風向きや汚染物質の拡散、景観など)のシミュレーションが可能となり、動画も作成可能です。これからは発注者さんもBIMが利用できるように、私たち設計務所も提案をしていきたいです」と期待を込めていました。
※BIMとは・・・
(Building Information Modeling)の略。コンピュータ上に作成した3Dの建物のデジタルモデルに形状情報、仕上げや材料・部材の仕様・性能、コスト情報などの属性データを追加し、建築物のデータベースを設計から施工、維持管理まであらゆる工程で情報活用する仕組み。工期短縮や業務効率化、品質確保などの利点があるとされている。
2019.12.11
12月4日(水)、工学部建築学科の学生たちが、建築生産のゼミナールの一環として寝屋川キャンパス大規模リニューアル工事の現場を見学しました。
はじめに、髙畑顯信教授より見学するときのポイントの説明があり、つづいて株式会社竹中工務店の作業所長より工事概要や作業所の組織・工程表の見方など詳しく学生へ説明していただきました。
工事に携わっている協力会社数や作業員数などを知り、多くの方々が寝屋川キャンパス大規模リニューアルに関わり力を尽くしてくださっていることがわかりました。
そして、作業所長の誘導のもと工事現場へ移動し見学をさせていただきました。現場では、重機を使用しながらも1つ1つ手作業で行われている様子や、コンクリートの床仕上げや電気の配線作業、屋根を1枚1枚運び作業をしている職人の方々を間近に見せていただき、学生たちは見学を通しプロの仕事を目の当たりに学ぶことができました。
寝屋川キャンパス大規模リニューアル工事は、建築学科の学生の実学教育の場となっています。
今後も引き続き学生を取材していきます。
2019.12.06
12月6日(金)、建築学科のインテリア計画の授業のなかで、寝屋川キャンパス大規模リニューアルに伴い、伐採されたポプラの木を使用し椅子の製作に取り組んでいます。
9月よりインテリアデザインを学びながら、設計図を作成し11月より「木工室」で製作が始まりました。この椅子は、大阪電気通信大学に隣接する「寝屋川市立中央幼稚園」の園児たちに提供することが決まっており、贈呈式を目標に学生たちは製作に汗を流していました。
どんな思いで椅子の製作に取り組んでいるか学生たちに聞いたところ「園児さんたちが安全に長く使用してもらえるよう、丸みのある椅子を作っています」「王様気分を味わってもらえるような遊び心のある椅子を作りたいです」「温かみのある椅子を提供できるようがんばっています」など、熱い思いを込めて製作に取り組んでいる様子でした。
学生たちのあふれるアイデアが、園児さんたちに喜んでもらえる「椅子」となるよう取り組んでいます。
2019.12.05
12月2日(月)、寝屋川キャンパスY号館で工学部建築学科1年の第3課題となった「サヴォア邸模型制作」優秀作品のレビューがおこなわれました。
この第3課題は、建築学科後期課程の課題として学生たちに課された模型制作で、フランスの歴史的建築物にも指定された「サヴォア邸」を制作するといったもの。
当時の建築家たちに大きな衝撃を与えた近代建築とあって学生たちのやる気もひとしおで、制作期間中は「まるで教室が模型制作会社になったようだ」と担当教員からのコメントもありました。
レビュー当日は、担当教員が選出した8作品を制作した学生たちが「テーマ」「工夫した点」など、質疑応答を交えてプレゼンテーションを行いました。
選出した教員からのコメントもあり、選出された学生たちは自身が制作した模型のレビューを真剣な面持ちで聞いていました。
学生たちの作品は十人十色で、サヴォア邸独自の内装や庭の芝生を作りこんだり、あえて窓枠の棧を取った独自のデザインにしたりと、さまざまな工夫を凝らしていました。
ただ与えらえた課題をこなすのではなく、「模型の役割とはなにか?」とモノごとの本質を見抜いて制作していた学生が多かったのが印象的でした。
今回選出された作品のなかから後日、最優秀作品が選ばれます。
今後とも学生たちの活躍にご期待ください。
2019.11.29
11月27日(水)、建築学科のポプラプロジェクトメンバーを中心とする学生が、寝屋川キャンパス大規模リニューアルの設計を担当している株式会社竹中工務店の設計者と家具メーカーの設計者と新棟へ配置する家具についてのブレインストーミングを行いました。新棟へ配置する家具の打ち合わせはこれで2回目となります。
建築学科の学生たちは、各自デザインした家具のイメージ図を発表し、「話し合いが生まれる椅子」や「シンボルマークをイメージした椅子」など、個性豊かなデザインが多数発表しました。
モノづくりのプロの視点から「使用するイメージをしっかり持つこと」などさまざまなアドバイスをいただき、学生たちは真剣に耳を傾けていました。
寝屋川キャンパス大規模リニューアル工事は、建築学科の学生の実学教育の場となっています。学生の自由な発想と提案が新棟の設計に活かされるよう、今後も引き続き学生を取材していきます。
2019.11.28
2019.11.13
工学部建築学科・環境科学科・基礎理工学科の学生が、「地域連携ボランティア入門」の一環として推進するカフェラボプロジェクト(廃研究室&廃品再生プロジェクト)では、「学内の古い教室のリノベーション」「備品の再生」「ガーデンの整備」などを行う活動を2017年以降、実施しています。
現在、O号館2Fの空きクラブボックスを和風にリノベーションするため、さまざまなアイディアを出し合って検討を重ねています。
今回はそのリノベーションの参考として11月7日(日)、歴史ある日本家屋が並ぶ五個荘金堂町(滋賀県東近江市)を探訪する学外研修を行いました。
蔵が立ち並ぶ五個荘の家並
五個荘は、古来より交通の要衝で、中世以降近江商人発祥地のひとつとして発展した地域です。五個荘金堂町には、江戸時代後期から昭和初期にかけて成功して財を成した、商人の古い屋敷や庭園などが残っていて、「近江商人発祥の地・てんびんの里」として、保存活動や観光資源化(1980年代後半頃~)が進められています。
中江準五郎邸の前にて(2019年度カフェラボメンバー)
研修当日は、近江商人屋敷として一般に開放されている中江準五郎邸・外村宇兵衛邸・外村繁邸・藤井彦四郎邸など、歴史ある立派な邸宅と庭園を見学しました。
苔むした『鈍穴流』の庭園と熱心に説明を聞く学生ら
いずれの邸宅も宮大工の作で、基本的には質実剛健であまり飾り気がなく、代々にわたって建替えや修理が最小限で済むように配慮されており、近江商人の質素で倹約な気質が感じられます。
庭園は、慶応元年から今もなお人々に愛されている作庭流派『鈍穴流』の継承者「花文」の三代目によって作庭されたもので、大きめの飛石と灯篭や夏目が程よく設置され、苔むして落ち着いた品のある雰囲気が漂っていました。
土塀・土蔵が立ち並び、水郷が張り巡らされ、江戸時代にタイムスリップしたかのような町並みに、学生たちの創作意欲もますます刺激されたようでした。
今後は屋敷や庭の造作など、「近江商人発祥の地・てんびんの里」で学んだことを参考に、リノベーションにとりかかっていきたいと思います。
2019.11.11
「地域連携ボランティア入門」の一環で、工学部建築学科と環境科学科の学生が主体となって活動しているカフェラボプロジェクト(廃研究室&廃品再生プロジェクト)では今年度、ガーデンラボ(F号館前庭)の整備と、厚生棟(O号館)2Fのクラブボックス(旧ボーリング部)の改装を手掛けています。
ガーデンラボには現在、スイレン池・パーゴラ(植物を絡ませる木材の棚)・花台など、いろいろなアイテムが設置され、より豊かなガーデンに。ミントやローズマリーをはじめとしたハーブなど、さまざまな草花が生い茂り、訪れた人の目を楽しませています。
ガーデンラボは出入り自由です。
草木を傷つけないよう、ご配慮いただきながら「癒しの空間」をお楽しみください。
入り口にはアイアンゲートと看板を設置しました
オリジナルの小さなスイレン池と花台
夏には黄色いスイレンが咲きました
奥にはベリーベリープロジェクトの実験農園もあります
パーゴラにはブドウとホップが巻き付いています
ささやかな和風の庭園
鳥居のイメージの朱いパーゴラ
なお、厚生棟2Fのクラブボックスは来春完成をめどに、大急ぎで改装中です。
今後とも、カフェラボプロジェクトの活躍にご注目ください。